伯爵夫人が味方でよかった。自然に話題を変えるスキルがすごい。
33話のあらすじ
事前の打ち合わせ通り、エリニエス伯爵夫人が自然にカエルスの話題に持っていきました。
オルクス公爵父娘に毒入りのお茶を飲ませたという事件、カエルスがひとりで責任を被ったのですが、それをディアーナは公の場で避難していました。
親友ヘリオスと皇室のため、そしてディアーナのためにしたことだったのに…。
→「見捨てられた推しのために」はコミックシーモアでも読める!33話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
前回同様、ヘスティアとエリニエス伯爵夫人の連携が見事な回でした。
汚れ仕事をカエルスが引き受けたのに、それを庇うどころか避難するって、ディアーナは何様なんでしょう。こんなところでも道徳。
オルクス公爵家は非道の限りを尽くしていた家門で、反逆すら企てていたのですから、誰かが潰さなければならなかった。それなのに、こういうときに正論を持ち出す輩は嫌いです。
正しいことがいいことだとは限らない。
ディアーナは常に正論ばかりなので、カエルスがやったことは「正しくない」と。でもカエルスは処罰されていないんです。つまりそれは、カエルスが悪くなかったということですが、その点を突かれてもディアーナはもちろん反論できません。
そりゃそうです、カエルスの行為は必要悪。皇室のためにやらなければならなかったことですから。
それを薄っぺらい倫理観で非難するなんて、浅はかな。あ〜、浅はかだ。
ヘスティアがディアーナをどんどん追い詰めていくのが痛快でしたが、そこで助け舟を出したのがエリニエス伯爵夫人!これだったんですね、二人の計画って。
ディアーナの味方についたように見せかけておいて…。
素晴らしい二人の連携プレー。
こういう人が支えてくれるってのは、すごく心強いですね、ヘスティア。社交界をうまく乗り切っていくってのは簡単ではないので、百戦錬磨の伯爵夫人がこちら側にいてくれる安心感たるや。
こんなすごい人を味方につけるヘスティアの世渡りスキルが素晴らしい。でも、人を惹きつけられるのは私利私欲じゃないからかな。すべてカエルスのためですからね。