
これでステラが、少しは報われるようになるといいな。
2巻のあらすじ
セシルと一緒に神殿に行き、スキルを調べてもらうことになったステラ。なんと、ステラには浄化のスキルがあったことがわかりました。「聖女様」と頭を下げる神官長。瘴気による被害が甚大な今、世界が待ち望んでいた存在なのだといわれても、まだ実感がわきません。
そして、ついでに水晶に触ったセシルにも、2つのめのスキル「再構築」が発現していました。
そのころ、マーブル侯爵家では、ステラの義母が、ステラの行方を探すべきだという話をしていました。侯爵は、ステラは自分の意思で出て行ったというのですが、義母は、いくら「隠し子」とはいえ、きちんとした環境で生活させるべきだというのです。
2巻の感想(ネタバレ含む)&次回考察
セシルがとにかく、かわいいな。破壊のスキルを持つせいで、王にはふさわしくないとされ、塔で一人の生活を送っていたけど、全くひねくれてないし、明るくておもしろい。
ステラも、少しずつだけど、セシルのことを意識し始めている予感。浄化のスキルも上がってきているようだし、このまま「聖女」として認められれば、マーブル侯爵家を見返せるでしょうか。
神殿での出来事を、セシルが父(=国王)に伝え、ステラも王と話をすることに。
この王様が、見た目に反してめちゃ可愛い人なのよ!!
生き物が大好きで、ステラが見つけた小さな魔獣を、セシルが処分しようとするんだけど、かわいそうだからやめて!とすがりつく。

このギャップよ。魔獣を飼いたがる王様って。
でも、王様のおかげ(?)で、セシルが魔獣を破壊→ステラが浄化→セシルが再構築することによって、神獣に変身することがわかりました。
このタッグ、強力ですね。セシルとステラは、運命の相手なのでは。
王様も、二人のことを認めてくれそうだし。セシルがステラのことを気に入ってるって、わかってるのでしょう。
神獣に「ランラン(ケサランパサランの略)」なんて名前をつけるかわいい王様ですが、やるときはやる人。マーブル侯爵家のことも、調べてくれました。
しかしここでわかったことが…
・マーブル侯爵が再婚したという報告は王宮に入っていない
・フィオナはステラと名乗って王宮に出入りしている
・後妻は平民出身の元踊り子
・ステラの母は輿入れの日に賊に襲われたことから、侯爵はステラが自分の子ではないと疑っている
そうか。やっとわかってきました。
なぜ、実の父まで、ステラに冷たかったのか。
賊に襲われた時にできた子供だと、疑っていたんですね。

貴族って、そんなもの?
襲われたといっても、一時的に賊の手に落ちただけらしいんだけど、ステラが自分に似ていなかったから、信じられなかったのでしょうね。
ステラはママ似みたいです。それなら、仕方なくないか?
この一件、ステラにとっては辛い事実だったかもしれないけれど、落ち込むステラをしっかり受け止めてくれるセシルがいいな。
自分が、望まれない子だったとか、出自のせいでお母さんも辛い思いをしたのかもとか、悩むことはいろいろあると思うけど、セシルは全く気にしてないぞ。
逆に、セシルのやさしいところがわかって、よかったと思います。この人ならきっと、セシルをしっかりと守ってくれると思う。
・ステラは浄化のスキルを持つ聖女だった
・マーブル侯爵の後妻は、ステラのお母さんになりかわり、フィオナはステラと名乗っている
・マーブル侯爵はステラが自分の実の子ではないと疑念を持っている
→3巻へ続きます。

