
出会うタイミングが違ってたらな。
43話のあらすじ
パーティーもそろそろお開きという時間になり、レイヴンはエステエラを部屋まで送ります。部屋に入る直前で、レイヴンは魔法で花束を作り、エステレラに渡します。
今日はこれくらいしかできないけれど……と言われましたが、部屋に入ったエステレラは、レイヴンと家族になれたことが嬉しくて、花束を抱きしめます。その思いはレイヴンも同じでした。
その頃、グレース・アモレ伯爵令嬢は、婚約パーティーに参加したのに、レイヴンを誘惑できなかったと父親からなじられていました。正妻の座は無理でも、第二夫人の座はなんとしても手に入れてレイヴンを家門に抱き込むようにと命令されます。
→「帝国一の悪女に溺愛がとまりません!」のつづきはebookjapanで!
※タイマー無料でお得に読める!PayPayも使えます。
→「帝国一の悪女に溺愛がとまりません!」はLINEマンガでも読める!
43話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
このグレースという赤髪の女性は、前にエステレラをお茶会に呼んで喧嘩を売っていた人ですね。グレース・アモレ伯爵令嬢というのか。
単にこの人がレイヴンのことを好きなのだと思っていたのですが、違ったみたい。
3年前、貴族の子女が集まるお茶会で、初めてエステレラに会ったグレース。圧倒的な美しさに目を奪われて、一緒に編み物をしませんかとテーブルに誘おうと声をかけるのですが、編み物なんてバカみたいとあっさり断られてしまいました。
エステレラは、編み物自体を馬鹿にしているわけではなくて、こういう生き方しかできない女性たちに対して腹が立ってる。
この国は女性の地位が低くて、貞淑な妻、刺繍や編み物などの女性らしい趣味を押し付けられて、乗馬すら満足にできない。
このままでは幸せに生きられないのに、あなたたち悔しくないの?男の言いなりになる人生なら死んだほうがマシだと言ったのです。

強い、エステレラ……そして、かっこいい。
この時の言葉、グレースにはかなり突き刺さったみたいです。言いなりになって、幸せになんてなれないことくらい、たぶんグレースも、周りの女性たちも、みんなわかっているんですよ。
でも、言いなりになるしかない。
そう思っていたのに、エステレラは結婚してるじゃん!と、今度はグレースが腹を立ててるんですね。
エステレラとレイヴンのほんとの関係(前世)なんて知らないから仕方ないけど、たしかに、あれだけ自分たちを馬鹿にしたのに、あんたはなんで結婚してんのよ!!と怒りたくなる気持ちもわかる。

まあ、逆恨みでしかないですけどね。
親の都合で、第二夫人になれなんて言われてるグレースも可哀想だとは思う。
しかしこの二人の間には、もう誰も入れないよ。
グレースは、根は悪い人じゃない気がするのです。だからこそ、出会うタイミングさえ違っていたら、エステレラといい友達になれたのではないかと思うだけに、残念です。
・今日はこれくらいしかできないといいつつ、エステレラに魔法の花束を渡すレイヴン
・グレースは、婚約パーティーに参加したのにレイヴンを誘惑できなかったと父親に怒られる
・結婚しないとか言っていたくせにレイヴンと結婚したエステレラが許せないグレース


コメントを残す