カルシオンありがとう、来てくれて本当にありがとう。
35話のあらすじ
セリーナが袋叩きにあっている現場を目の当たりにし、カルシオンは激怒しています。
セリーナはランバードの客人、それは知っているはずだろう?とロザリンに問いますが、身分を超えた恋人か、夜を共にするだけの女性だと思っていたとしれっと答えるロザリン。
カルシオンは、おまえの父親はそうかもしれないが俺は違う、セリーナのことを真剣に考えているといい、その場にいた全員を黙らせました。
→「北部公爵を誘惑します」はコミックシーモアでも読める!35話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
今回は、神回です。
カルシオンは外見だけじゃなくて、心も美しい。
カルシオンは、自分に関わる者があのような扱いを受けたから怒っていると馬車の中で言っていましたが、そんな単純なことじゃないと思います。
好きになったセリーナが、あのような扱いを受けていたから心の底から怒っていますよね。
こんなことになるとだいたい予想はしていたというセリーナに、もう辛いことを我慢するなっていうカルシオン、めちゃめちゃ優しいじゃん!
いやいや、我慢するつもりはなかった、武力行使に出るつもりだったとセリーナは言いますが、結局はカルシオンがくるまで言われっぱなしだったわけで、カルシオンはもうこんな状況にならないよう、他の方法で社交界に潜り込めるようにしようと言います。
自分がいないところで自分に関わる者が屈辱を受けるのも我慢ならないし、犯人のペースに合わせてこちらが行動することもない。
だから、「お前はお前の心のままに行動しろ」って。
このひとこと、セリーナの心に刺さりまくりました。
今まで女優としてたくさんの苦労をしてきたんですよね。理由もなく非難されたり侮辱されることに、慣れていると思っていた。どんなことも耐えられるって。
でも違いました。
ずっと一杯一杯でつらかったのだと、ようやく自分の気持ちに向き合えた瞬間。涙が止まりませんでした。
ああ、ほんとに辛い思いをしてきたんだね、セリーナ。一人で頑張ってきたんだね。
涙を流すセリーナをギュッと抱きしめるカルシオン!
なあ、この人最高じゃないか。
無愛想でお世辞のひとつも言えなくて、冷たいように見えるけど、人として大事なことは知っていると思います。
そして、セリーナへの気持ちは本物だな。
不安で押しつぶされそうに見えたからと、言葉で慰めるのではなくて抱きしめる。
大事なのはこういうことですよ。
しかも、セリーナは「真剣に考えている」と言っていたことが演技だと思っていたのですが、カルシオンは本心だと。
え、本心?セリーナと結婚するの?
・カルシオンは大勢の前で、セリーナとの関係を真剣に考えていると宣言
・カルシオンに、もう辛いことを一人で我慢しなくていいといわれ、セリーナは涙する
・泣いているセリーナを抱きしめるカルシオン