殿下、ヤキモチですよ、それは。
17話のあらすじ
ジャイルス・ラフェルトは世紀の天才と呼ばれる、アカデミーの最高権威者でした。その娘ドロシアはとても賢い女性でしたが、女が選偉ぶっていては愛されないと、ことあるごとにドロシアを愚かだと罵倒してきました。
とうとう、ドロシアもフェルバーズに到着。セシリアが来た途端、自分の娘を呼び寄せる師匠も野心家だなと思いつつ、カーライルはドロシアにもアーシャを紹介します。
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17話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
ラフェルト子爵って、頭いいかもしれないけど単なるクソ親父じゃん。
まあ、この時代はこれが普通なのかな。女性は結婚の道具だから、頭がいい必要はないし、男に口答えするなんてもってのほかだったんでしょうね。嫌な時代。
ドロシアはとてもいい子だと思うんですよね。セシリアみたいに野心はないし、彼女を押さえつけるクソ親父がいなければ、きっとその能力を存分に発揮できるのに。とてももったいない。
アーシャに会う前、野蛮族と戦っていた人だから、恐ろしい風貌だと思い込んでいたドロシアが、本人にあっても驚かないようにと気合を入れているのがかわいかったです。
予想に反してアーシャはとても美人で、ドロシアは見惚れてしまうんですけどね。
ドロシアはアーシャに敬意を持って接し、ちゃんと「妃殿下」と挨拶しています。アーシャと仲良くなってくれたら嬉しいです。
しかしクソ親父がセシリアに対抗させようとしているから、難しいかな。「妃殿下」と呼んだことまで叱責されます。アーシャを「あの女」よばわりするこのクソ親父、好きじゃないです。
カーライルの腹心で策士として必要な人物なんでしょうけど、頭ごなしに娘を怒鳴りつけるのも嫌だし、なによりアーシャを見下していることが許せない。
カーライルが復位して皇帝になったら、さっさと引退して欲しいものです。
一方のカーライルは、アーシャが客に関心がなさすぎることにイラついていましたが…
客に関心がないんじゃなくて、やきもちを焼かないことが気に食わないんですよね、殿下?
そんなカーライルの気持ちも知らず、デッカーと城の周囲を散歩するアーシャ。デッカーのおかげでサムエルおじさんが執事長を引き受けてくれたし、順調に復興していることを喜び合います。
デッカーはそんなことより、フェルバーズ城にきた二人の女性のことが気になっていました。カーライルの恋人たちなのか!?と驚くデッカーでしたが、アーシャはなんとも思っていません。
何をしようと干渉しないという契約だったし、はなから女を連れてくると思っていたと。
デッカーが心配しているのは、離婚後のことです。たぶんデッカーはアーシャのことが好きだから、今回の結婚のことも気に入らないし、一緒になりたいんだろうなと思います。
そんな二人を影から見ていたカーライル。え、ストーカーじゃん、殿下!
なんでここで盗み聞きしてんの。びっくりなんだけど。
本人はまったく自覚していないけど、同じ戦士としてなにか通じ合うものを感じたのかな、たぶんアーシャに少しずつ惹かれていると思いますよ。
・セシリアに対抗するため、ラフェルトは自分の娘ドロシアをフェルバーズに呼び寄せる
・客に関心がない(=カーライルに関心がない)ことにイラつくカーライル
・デッカーはカーライルが恋人たちを呼び寄せていることを心配するが、アーシャは気にしていない
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