仔馬の名前はイザベルっていうんだ〜。
19話のあらすじ
セブランには、第一王妃の子としてゴディエ第一王子とオデリー王女、第二王妃の子としてジャコブ第二王子がいました。
長子相続がセブランの慣習なので、当然のことながらゴディエ第一王子が次期君主と目されていました。
ジャコブ第二王子のもとへ挨拶に伺ったブランシュフォール伯爵と息子のジョアシャン。王子は「誰かもわからない男爵の端くれ」とザカリーを侮辱し、そんなところに娘を嫁がせたと伯爵も侮辱します。
19話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
前回の最後に、どこぞの人妻とイチャイチャしていたジャコブ第二王子。なぜか、ビアンカに興味を持っているんですよね。
その理由が気になります。
何を思ったか、ブランシュフォール伯爵はジョアシャンに、「上京してきたら誰よりも先にビアンカに会いたい」と、アルノーへ手紙を送るように指示しました。
ジョアシャンは10年ぶりにビアンカに会えると、とても喜んでいます。
父はまったく娘に興味がない、政治的な意味でしか。でもお兄ちゃんは違うんですね。よかった。
前世では、こういうことも知らずに、ビアンカは無くなってしまったのだと思うと、とても不憫です。
10年も、手紙のやり取りすらさせてもらえなかったとは、どのような意図があるのか。
ブランシュフォール伯爵の意図が知りたいです。
さてアルノーでは、ビアンカの乗馬レッスンが始まっていました。
初めての乗馬で、太ももとお尻が擦りむけて、痛くて歩けないビアンカ。生まれたての子鹿のようです。
ザカリーはビアンカをさっと抱き上げ、これで体力もつくだろうと言います。
もしかして…ビアンカがろくに部屋から出ず、華奢で健康的にも不安があるから、ザカリーは子作りを拒んでいるのでしょうか。ビアンカのことが嫌なのではなく、むしろ大切だからこそ、「今ではない」と言っているのかなと思いました。
前世でも二人がほんとの夫婦になったのはビアンカが20歳になってからでした。
ひたすらビアンカの健康を気遣ってのことだったのではないかと。
このときも、ビアンカがおろしてください、下の者たちがどう思うか!と言っても、瀕死の妻を歩かせるよりマシだと言って、ずっとお姫様抱っこしています。
ビアンカが朝食もろくにとっていなかったことをザカリーは知っていました。
たぶん、ずっと心配していたのでしょうね。
でも、ビアンカの乳母には蔑まれてきたし、ビアンカからも拒絶されていると思っていたから、声をかけられなかっただけなのだと思います。
乗馬を初めて少しずつ二人の距離が縮まり、少なくとも嫌われているわけではないことがわかってザカリーもホッとしているのではないでしょうか。
ビアンカも乗馬がだんだん上達してきました。
一人で馬に乗って歩けるほどに。
そして、ビアンカが馬の上で、今何を考えているのですか?と聞くと、ザカリーは、最近はなんで「旦那様」と呼んでくれないのかと答えます。
ザカリー、正直に言った!!いいぞ!
ビアンカも真っ赤になっているので、満更でもないと思うのですが、ここはまた意地を張ってしまいます。
夫婦ではあるが夫婦関係はまだ結んでないと。
まあ、そう言いたくなる気持ちはわかるけれど、ザカリーはビアンカのことを大事に思ってるんだけどなあ。
ちょっとシュンとしてしまうザカリーもかわいいんだけど。
でもその代わりと言ってはなんですが、ビアンカはザカリーを「先生」と呼びました。乗馬の先生だから。
そして、イザベルと私が、ノアと先生の鼻を折ってあげると。
その言葉に、嬉しそうに笑うザカリー。挑戦を受けて立つと言って、ビアンカの鼻をちょんと触るのです。
ここね〜、とてもいいシーン!
ビアンカも照れてて可愛いな。
まだ本物の夫婦にはなれていないけれど、徐々に二人の心の距離が近づいているのが嬉しいです。
・ジャコブ第二王子はなぜかビアンカに興味を持っている
・ブランシュフォール伯爵は息子に言ってアルノーへ手紙を贈る
・乗馬を通して少しずつ仲が良くなるビアンカとザカリー
→20話へ続きます。
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