
この人も転生者?
120話のあらすじ
皇帝の葬儀にやってきたカルスバーグ公。アレクにとっては師匠であり、祖父のような人ですから、自分が気に入られるだろうかと不安なクロエ。来客の対応をするアレクに代わり、クロエが応接室まで案内します。
短時間ですっかり打ち解けた二人。カルスバーグ公はダンカンが戻ってこないから自分の仕事が忙しいとこぼしています。
ダンカンをお義父さんと呼んでみては?と言われますが、まだ式も挙げていないのにと心配するクロエ。自分の子供たちとはうまくいっていなくて寂しそうだったから、喜ぶだろうとのことでした。
120話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
たしかに、血が繋がっていなくても、家族の温かみを感じることができれば、ダンカンも変わることができるかもしれないですね。
カルスバーグ公が、ダンカンを味方につけておけば王宮生活も安泰だろうというと、クロエは今でも十分だと。
綺麗な服、美味しい料理、快適なベッド。
この言葉に、カルスバーグ公は「?」と思います。いくらなんでも、元王女。こんな当たり前のことで快適だというクロエの言葉に、違和感を覚えたようです。
ダンカンもアレクも、クロエが元奴隷だったことは絶対に秘密にすると言っていたので、本当に誰にも話していないのだなとクロエは気づきました。
そこで、自分は王の私生児で、奴隷として生まれたのだと話します。

庭園を散歩しながら、ここから話が不思議な展開になっていくのですよ。
クロエは元奴隷。アレクは生粋の貴族。身分も性格も違うのに、こんなに相性が合うとはとカルスバーグ公がいうので、クロエは「身分を超えて人が願うことは一緒」だと答えます。
すると、身分を超えるなんてことがあるのかと驚くカルスバーグ公。クロエは、ここだけの話だけれど、いつかはみんなが平等に生きる日が来ると思っていると打ち明けます。
この発言だけでも結構な博打だと思いますが、なんとカルスバーグ公は現代を知ってる?
小さい頃夢を見た、そこではみんなが平等に暮らしていたと。
その風景は、現代のビル街です。
その話を聞いて、前世の自分の話のようだと感じるクロエ。
そこには支配者はおらず管理するものがいる、そして努力をすれば誰でも名を馳せることができる。まさに、現代ですよね。

たぶん、カルスバーグ公は転生者で、前世の記憶がなくなっているだけなのではないでしょうか。
自分の経験を夢だと思っているだけだとか。
周りの人に、危険な思想を持った夢想家だといわれたそうですが、クロエはそんな世界がやってくると信じていると、カルスバーグ公の手を握ります。
カルスバーグ公は、自分とは違い、クロエは世界を変える力を持っていると言います。たしかに、クロエは今王女です。権力があるのです。もしかしたら、本当に平等な世の中を作れるかもしれないですね。
この物語、アレクとクロエが幸せな結婚をしてそれでハッピーエンドかと思っていたのですが、ここからクロエが何か大きなことを成し遂げるという流れになるのでしょうか。
・カルスバーグ公が葬儀に来て、クロエとすっかり打ち解ける
・クロエは自分が王の私生児で元奴隷だと告白
・いつか平等な世の中がやってくると信じているとクロエが話すと、カルスバーグ公もそのような世の中の夢を見たことがあるという
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