殿下、早く自分の気持ちに気付いて。
53話のあらすじ
アナローズが見つけた書類には、純利益の40%を「ビオレット伯爵家」に納めると書いてありました。父はアスターにただお金を貸したのではなく、共同事業を進めていたようです。
つまり、父本人でなくとも利益を受け取れるということであり、父は自分のためにそのような形にしたのだろうと思われました。
しかし、そのために父はジェニアによって亡き者にされてしまった。しかも、この契約書を隠していたということは、リアンカが共犯で、ジェニアの殺人の証拠を持っているに違いないと思います。
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53話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
自分がアスターと結婚したい、アスターの夢を叶えてあげたいなんて言ったから、こんなことになってしまったと自分を責めるアナローズ。
いや……若気の至りは誰にでもあるし、貴族のお嬢様だから男を見る目が無かったのも仕方のないことかなと。
アスターも、最初は優しかったのだし。
大金を投資するために、ジェニアはきっと契約書を持ってアスターに会いに行くはず。
復讐は一歩前進したのだけど、自分の責任だと思うと気持ちが晴れないアナローズでしたが、殿下!!
やはり、こういう時は来てくれる!!
ジェニアの家から出てきたアナローズを迎えにきてくれました。
落ち込んでいるだろうと思ったと言って、アナローズの手を握ります。
なんだかまるで、恋人同士。ランガロに、道端でそのような行為はお控えくださいと注意されてしまいます。
場所を移して事業の話になるのですが、実はこの浄化槽事業、本物だった!
ノースランドの未来を変える事業で、富と名誉と権力を手にしろって。そして気が済むまで社交界を闊歩するがいいと。
殿下、これは愛ですね。
アナローズが、疲れたからと席を外した時に、ランガロがそれを指摘します。
これまで下の者に贈り物をするなんてことはなかったのに、殿下も変わりましたねと。正直やりすぎ、まさかほんとに愛してるんですか?とランガロに言われて、気分を害する殿下。
殿下、これは愛ですね。
しかし、殿下が愛を自覚するには、時間がかかりそう……。
これまで望んだものはなんでも手に入れてきたから、アナローズ相手になぜ不安を感じているのか、自分でわかってないですからね。
アナローズだって自分の手中にあるはずなのに。どうして不安なんだ。
殿下、それは愛です。
・父はアスターの事業を共同で進めており、利益を「ビオレット伯爵家」が受け取る契約をしていた
・実は浄化槽事業は本物だった
・アナローズは自分のものなのに不安を感じる理由がわからないシオニアン
→54話へ続きます。
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