
ラスロ、もっとしっかりしてくれ〜。
12話のあらすじ
トーレイン侯爵、ベリントン公爵、そしてウィンブレア侯爵。レンカスター公爵家が倒れた後の「三大家門」は、どうすればラスロを排除し、皇帝を変えようと企んでいました。
しかし、まだ自分たちが動くべき時ではないので、キャニオン伯爵家を利用しようと考えています。
そのころイデルは、今日も使用人として懸命に働いていました。今日は侍女長がリニアに付いて出かけているため、屋敷の中が静かです。セリアとライラは、洗濯物を回収がてら、屋敷の中を見て回ってはどうかとイデルに言ってくれました。
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12話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
セリアとライラ、ほんとにいい子達だわ……。
一緒に働く仲間に、こんないい子たちがいるだけでも、イデルは本当に幸運です。
いや、幸運だけじゃないな。イデルが元公爵夫人の立場にこだわったりせず、使用人の仕事を真剣に、真摯にこなしてきたからこそ、優しくしてくれるんですよね。
セリアとライラがイデルにやさしくしてくれるのは、他にも理由がありました。
他の使用人たちはいつでもやめられるけど、戦利品であるイデルはこの屋敷を離れられない。
そのことをわかっているからこそ、イデルがこの屋敷のことを知っておくべきだと考えてくれていたのです。

この二人の優しさにあぐらをかかないイデルの誠実さも、ほんと好き。
さて、洗濯物を回収しながら、屋敷の中を回っていたイデル。
怪しい現場を見てしまう。
侍女長がいないのをいいことに、持ち場が違う二人の使用人が話しているのが気になっていたのですが、そのうちの一人が持ち場を離れて何やら誰かと話している。
明らかに、怪しんだけど。

使用人はやりたい放題だなー。
これは、主人であるラスロの責任だと思いますよ。
急に貴族になって戸惑っていることはわかるけど、執事もおかず、妹の面倒も見れず、侍女長はわがまま放題、使用人にものを盗まれてる。
しっかりしなよ、と思っていたら。
さらにイデル、ラスロが誰かと秘密の話(?)をしているような現場に来てしまうし。
その誰かに、誰だ!とかイデルが怒られてるんだけど、イデルは自分の仕事をしていただけなんだよ……伯爵、しっかりしておくれよ。
・三大家門はラスロと皇帝をなんとかしたがっている
・セリアとライラは、屋敷の中を見てきたら?とイデルと仕事を変わってくれる
・使用人たちはラスロの目を盗んでやりたい放題