
春の日差しのような、穏やかな回。
第72話のあらすじ
エルナが妊娠したという知らせを聞いてから部屋に入るまでの記憶がないビョルン。その代わり、4年前の記憶が浮かんできました。
混乱しながらも、これから父になるのだという微笑みを浮かべていた自分。
あの日と同じではないことを分かっていながらも、まだあの苦い記憶に囚われている自分にイラついていたのです。
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第72話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
まあ、ビョルンは被害者ですからね…。
王太子を退いただけでなく、自分の浮気が原因で離婚したという話を作り上げてまで、王室を守ったのだから。トラウマになるのも仕方ない。
そのトラウマ、自分でも気づいていないくらいの大きさだったのだと思います。だから、誰に対しても心を開かない「問題な王子様」になってしまったのだと思うけれど、エルナのおかげで少しずつ人間らしさを取り戻している感じです。
今回の騒動については、間違いだったということを知った瞬間、力が抜けてしまったビョルン。真っ赤になって恥ずかしがっているエルナを可愛いと思いました。
父親になると聞いた瞬間は、4年前のことを思い出すことはなかった。その些細な変化にも、気づいていたビョルン。
王太子だった頃は、子供を持つことは義務の一つだと思っていましたが、2度目の結婚をした今はあまり深く考えていませんでした。
だから、エルナから子供ができたと聞いてどう思ったか?と聞かれても、特に明確な回答はできなかったけれど、このときビョルンが考えていたのは、エルナと喧嘩を続けたくはないということでした。

結果として、エルナの勝ち!?ビョルンが折れたということになるのかな。
おやすみといって軽くキスをして立ち去ろうとするビョルンを、もういってしまうのかとエルナは引き止めます。
お前のベッドは高いんだろう?でもあなたはお金持ちでしょう?ってやりとりに、ほっこりします。
戻ってきますか?という問いに、胸を触らせてくれたらなと答えるビョルン。真っ赤になって、悪い手ね!とバシバシとビョルンの手を叩くエルナがかわいい。
世間がどうあれ、この二人は着実に夫婦になってきている。そう感じます。
朝目覚めて、隣にエルナがいないことに気づいてムッとするビョルンの表情が、それを物語っています。

ここのビョルンの表情がすごくいい。愛です、愛。
最初は、人と一緒に寝るのも無理って言っていた人が、エルナがいなくてムッとするようになったんですよ。すごい進歩だと思いませんか?
もっとエルナに優しくしろ!と要求したいことはたくさんあるけれど、ビョルンの中でエルナの存在がどんどん大きくなっていることはとても嬉しいです。
なぜエルナがいないのか、それは毎朝リサと散歩をするようになったから。
どうやら、いつも疲れて先に自分が寝てしまうから、体力をつけたいと思っているようです。
ベランダから散歩をしているエルナを眺めて、帽子の飾りに情熱をかけるエルナを可愛いと思ったり、今日のドレスはなかなかいいと思ったり。
ビョルンの目に宿っているのは愛!
その愛情を、もっとはっきり示してくれないか。
・4年前のトラウマからなかなか抜け出せないビョルン
・それでもエルナとは喧嘩を続けたくなくて仲直り
・朝目覚めた時にエルナがいないとムッとするビョルン


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