いくら皇太子妃でも、やっていいことと悪いことがある。
61話のあらすじ
ディアーナと仲の良い人だけを呼んだお茶会。出されたお茶はまずく、ディアーナは普通に接してきたので、これからどう攻撃してくるのか、なんのために自分を呼んだのか考えるヘスティア。
するとディアーナは、ヘスティアの石けん事業の話題を出してきました。マダム・ハルモニアは庶民が喜んでいるといい、その場にいた令嬢もとても良い石けんだと褒めてくれました。
その石けん事業に、どんな言いがかりをつけてくるのかと思いきや、思わぬ方向から攻撃してきました。
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そうきたか〜。
それはいくらなんでも無理があるのではないか、ディアーナ。
こういうとこよ、この女が浅はかなのは。
ディアーナが問題にしたのは、ヘスティアが石けんを使って「庶民に対して貴族への憧憬を扇動した」ということ。
石けんの洗浄力に香りは関係なく、香りをつけなければ無償で普及できるはずだと。むしろ費用をかけてまで香り付きの石けんを作り、平民が購入するように仕向けたと無理のある理論を展開します。
さすがにこれは、ディアーナと仲の良い人たちも引いています。
まさか、そんなところから攻撃してくるとは意外でした。
あなたが平民出身なのに、平民の上昇願望を煽るなんて非常に残念ですとまとめていましたが、妃殿下も同じですよね?と返すヘスティア、さすが。
すると、下心があって結婚したあなたとは違うとか、自分とヘリオスの結婚でカエルスが落ち込んでいるのにつけこんで妻の座を狙ったとか、まあ散々なことを言ってヘスティアを攻撃してきました。
それはないな〜。いくらなんでも。「世の中の全員が分かっていながら口にできない事実」とかいってますが、今は周囲の見る目も変わってきています。その事実がわかっていないのは、ディアーナ、あなたの方です。
感情に任せて、本音が出てしまいましたね。
これこそ、ヘスティアの思うツボです。
ハッと気づいた時はもう遅い。途中でマダム・ハルモニアが止めた時に、やめときゃよかった。いくらなんでも言い過ぎ。
しかし、ヘスティアにとってはいい流れ。この攻撃を受けて、同じように切り返します。
みなさま、このお茶本当に美味しいですか?
あまりのまずさに、誰もお茶に手をつけてなかったんです。
あおる、あおる〜〜〜〜。
それで冒頭のシーン、頭からお茶をかけられるって事件につながるんですね。
ディアーナ、自分から攻撃しておいて、まんまとヘスティアの策にハマりましたね。いい気味です。
ディアーナは、何もわかってない。もちろん、カエルスのことも。聡明なカエルスが、下心だけで近づいてきた人間をいつまでもそばに置いておくわけないじゃないですか。
ヘスティアの、カエルスを思う一途な行動が実を結んだわけですよ。
そんなことも知らないで、ヘスティアを貶めようとする浅はかな女。
早くカエルスに嫌われてしまえ。
・ディアーナはヘスティアの石けん事業が、平民の貴族への憧憬を煽ったと攻撃
・落ち込んでいるカエルスの気持ちにつけ込んで、下心から近づいたとさらに攻撃
・こんなまずいお茶を出してさ、とヘスティアが反撃
→62話へ続きます。