
皇室でまともなのは陛下だけ。
104話のあらすじ
カエルスの告発状が事実なら、国内に広がる神殿の勢力を一掃できるだろうという皇帝陛下。しかしその過程で、ディアーナが傷つくことは避けられない。
これらの出来事は、ディアーナがとりわけ神に大事にされているからではないか、だから二人とも、覚悟を決めて耐えるのだといいます。
その言葉を受けて、ヘリオスはディアーナと話し合いをしようとしますが、ディアーナは聞く耳を持ちません。
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104話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
こんなことになっても、まだディアーナを見捨てたりしない皇帝陛下だけが、まとも。
ヘリオスですら、ディアーナを持て余しているのに。
ディアーナは、私から神殿を取ったら何が残るのかと怒っていますが、それは自業自得というもの。
これまで、治癒力にあぐらをかいて、皇太子妃としての責務をまっとうしてこなかったから、こうなった。
神殿の後ろ盾、治癒力に頼らず、平民出身の皇太子妃として民のために仕事をしていれば、たとえ神殿と縁を切ったところで、皇太子妃としての地位が揺らぐことはなかったのに。

この人、すべて他責。自分は悪くない。
そんなんだから、幸せになれない。
ここへきて、ようやくヘリオスも、ディアーナをこんなふうにしたのは自分の責任だと思うようになりましたが。
ヘスティアの、カエルスに対する愛の深さを目の当たりにして、自分たちが間違っていたということに気付いたようです。

その点は、まだ、ディアーナよりもヘリオスの方がまともだったんだなと思います。
で、ヘリオスは、カエルスに謝ろうというのですが、ここでもすれ違っている二人。
ヘリオスは少なくとも、本当に申し訳ないことをしたと思っているし、ディアーナをこんなふうにしたのも自分の責任だと感じ、今からでも誠意を持って対応しようとしていることはわかる。
しかしディアーナは?
謝れば元通りになる?と、謝る目的をはき違えている。「謝ってあげる」?
結局、この人が考えているのは、自分のことだけ。だから、幸せになれないのだ。
最後に、夫婦でカエルス邸を訪れていたけど、対応していたウロースの絵がおもろい。
そりゃ、ぽかんとなるわー。いきなり皇太子夫妻が家に来たら。
ほんとにこの人たち、人の迷惑考えない。
・皇帝陛下は、ふたりで嵐に耐えろとヘリオスを諭す
・ディアーナはヘリオスに八つ当たり
・ヘリオスは一緒にカエルスに謝ろうとディアーナを説得
→105話へ続きます。


