この2年、よく耐えましたね、アルノア。
1〜2話のあらすじ
国王が王妃に離婚を告げました。
国王が王妃を愛していないことは周知の事実で、ラリッサという恋人がいるものの、国の利益を考えれば離婚はしないと誰もが思っていました。
高貴な血筋のアルノアを妻とすることは、ディルハンにとっても名誉なことでした。
しかし、恋人をとった国王。しかも、夜中に帝国から来た使いは、離婚に反対しないと国王に告げたのです。しかも、「財宝に固執して両国の関係を壊すなんて実に愚かなことだ」と。
バイナスはこれを、離婚しても持参金は返さなくても良いと解釈しました。
ラリッサのように国王に媚を売ったりしないアルノアのことを、自分のことを馬鹿にしているのだろうとバイナスは思っており、1日も早く恋人のラリッサを王妃にしたかったのです。
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1〜2話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
バイナスも周囲の人も、離婚されて、アルノアが涙に暮れる姿を想像したでしょう。しかし彼女の口から漏れてきたのは、「間違いなく離婚できたわね」という言葉でした。
今の状況がわかっていないのかと怒り出すバイナスに、それはあなただと告げるアルノア。
え〜、どういうこと!?と最初から引き込まれますね〜。
しかも、この2年間、一度も見せたことのない笑顔。そして彼女がそこへ呼んだのは「ベル」。
そうです、バイナスに「皇帝は離婚に反対しない」と告げにきた、あの魔法使いです。
そして彼がその場で告げたのは、帝国の皇帝が亡くなったことと、後継者の一人、アリエン皇子も同時に暗殺されたこと、したがって、次の後継者であるアルノアが新皇帝になるということでした。
おお、だから離婚して喜んでいたのか!!
あと1日離婚を待てば、新皇帝はバイナスでした。結婚の契約によれば、妻が相続する財産、爵位は夫が代わりに相続することになっていたからです。
馬鹿だなあー、ほんとに馬鹿だなー。
訃報が伝えられる前に離婚したので、アルノアが皇帝になりました。
魔法使いが夜中に来たときに告げた言葉も勘違いしていて、あの時の言葉は「離婚するなら返すものは返せよ」という意味だったのです。
アルノアは、ディルハンにくるとき、馬車いっぱいの金を持ってきているので、早くそれを返せと要求しました。
アルノアが持ってきた、母から譲り受けたブラックダイヤモンドも。バイナスはこともあろうに、そのダイヤをティアラに埋め込んで、ラリッサにプレゼントしていたのです。
ひどいやつ。
でも、こんなバカと離婚できて良かったですね、アルノア。
・ディルハン国王のバイナスは、恋人のラリッサを王妃にしたくて、正妻のアルノアに一方的に離婚を告げる
・なぜかアルノアはそれを喜ぶ
・帝国では皇帝とその後継者が暗殺されたため、アルノアが新皇帝になる