「皇后をさらった彼は」68話・君の人生を独り占めしたい

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もどかしくて、切ないのよ。

68話のあらすじ

部屋を出て行ったアーシャを迎えに行くタモン。アーシャは外で月を見ていました。

タモンが、復讐が終わったらどうするのかと聞きます。するとアーシャは、以前はこれ見よがしにタモンの前で死んでやろうと思っていたけれど、今は違うと答えます。未練ができてしまったと。

アーシャが生きたいと願っている。しかしタモンの気持ちは晴れませんでした。

あなたは私にとっての未練ではない、どんなふうに表現したらいいかわからないけれど……と言いかけたアーシャの言葉を遮ったタモン。タモンは自分がどんな存在であろうと、アーシャの刻印者であり、自分を必要としてくれるならそれでいいと思っていました。

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68話の感想(ネタバレ含む)&次回考察

アーシャ様も、タモンなしでは生きられなくなってるはずなんだけど、その気持ちをうまく伝えられていなくて、タモンと少しすれ違ってしまっている気がします。

ただ、今はギロティへの復讐に集中すべき時。

タモンの焦りもわからないではないけれど、終わってからゆっくり考えてもらうしかないのではないかな。

さて、タナトス入りの準備は着々と進んでいました。

これからの計画を部下たちに説明するタモン。成功すれば多額の報酬を支払う約束をしていますから、特に異論は出ませんでしたが、一人だけ納得がいかない部下がいました。

なんのためにここまでするのか、たった一つの騎士団でタナトス皇帝を倒すなんて無謀だと。

そんなこと、きっとタモンもわかっています。でも、理屈じゃない何かが、タモンを突き動かしている。

管理人
管理人

それこそが、愛だと思うのですが。

すべてはアーシャ様のため。

この度が終わったら、アーシャを完全に自分のものにできると思っていたタモン。

翼を広げ始めた彼女が、どこにでも行けるということに必死に気付かないふりをしながら。

管理人
管理人

あー、切ないですね、この場面は。

アーシャを独占するためなら、なんでもする。

その決意が愛としてアーシャ様に伝わればなあ。

そしてアーシャ様も、タモンへの愛を自覚してくれればなあ。

タモンの温もりが心地よいって思っているのだから、それが愛なんだってことに気づいて、お互いの気持ちがわかればなあ。

ああ、もどかしい。

今回のストーリーのまとめ

・復讐が終わったらどうするのかとアーシャに聞くタモン

・アーシャは元々は死のうと思っていたが、未練ができてしまったという

・タモンはアーシャを独り占めしたい

→69話へ続きます。

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