
カインにも幸せになって欲しい。
追加外伝のあらすじ
塔を始末した後、村長からお礼にと、20年もののラズベリー酒をいただいたアデル一行。お酒が大好きなアデルはギベリンたちとラズベリー酒を楽しみます。
すでに9杯目。そろそろ席を立つ頃だなとカインが思っていると、アデルは案の定、風に当たってくると言いながら、外に出て行きました。カインはいつものように、静かにアデルのあとをついていきます。
川に足を浸しながらリラックスするアデルを見て、あの瞳が自分だけを見つめてくれたらと思うカインでした。
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追加外伝の感想(ネタバレ含む)&次回考察
自分に新しい世界を与えてくれたアデル。カインにとっては、アデルが世界のすべてだったんですよね。
それなのに……エフモントの皇后になるなんて。しかも、本人が望んでいないであろう結婚。
カインたちは、当然納得がいきません。
口を出すなとアデルに言われも、引き下がれないカインは、私と結婚してくださいとプロポーズ!

そうか、このときにもプロポーズしていたんですね。
でも、カインとアデルの思いは違う。アデルにとってカインは、兄妹同然。これはつらい。
なんとかしてアデルを助けたかったけど、アデルは自分だけが安泰であろうとする人ではないし。
ルシオのために、自分がエフモントに嫁ぐしかないと腹を括っていたでしょうから、カインのプロポーズは受け入れられなかった。
そして、廃后となったアデルを迎えに行くけれど、そこでカインはリオネルのプロポーズを聞いてしまいます。

カイン、どこまでもかわいそう……。アデルと出会うのが早すぎたのかな。
リオネルが、エフモントについてアデルを迎えに行くことがなかったら。エフモントの皇帝がバカじゃなかったら。皇帝に愛人がいなかったら。
色々な条件が重なって、アデルとリオネルが結ばれることになった。つまりこの二人は、運命の相手だったのだと思います。
結局、カインの思いが届くことはなかったけれど、最終的には吹っ切れて、アデルの幸せを心から願うカインが、とても素敵。
絶対、カインにも幸せになって欲しい。なれると思う。優しくて賢い人だから。
次回は特別外伝だそうです。誰の話だろう?楽しみです。
・アデルがエフモントに嫁ぐことを知り、アデルにプロポーズするカイン
・エフモントにアデルを迎えに行ったカインは、リオネルがアデルにプロポーズするところを聞いてしまう
・カインの初恋は実らなかったが、アデルの幸せを心から祈っている
→追加外伝へ続きます。


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