今回の話は、ギャグなしのサスペンスぽい展開。
17話のあらすじ
セリーナにやたら良くしてくれる使用人ジュナ。他の使用人は自分を見下しているはずなのに…と思ったセリーナは、少し探りを入れてみます。
ジャネット夫人のことを話題にしてみると、どうやら小言が多く、使用人たちには嫌われているよう。前公爵夫人にもうるさかったのだとか。
いろいろと話してくれるので、ついでに亡くなった婚約者候補のアイレルについても聞いてみます。するとジュナは、陰気で無口で暗い、しかも首都で浮気しまくっていたという話をしてくれました。
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亡くなったアイレルって、いったいどんな人だったんでしょう。カルシオン評は、物静かで温厚でしたが、人によってそれだけ印象が違うというのがちょっと謎ですね。
さて、ジャネット夫人の授業を終えたセリーナがカルシオンのところに戻ってきました。へとへとになっていますが、ジュナから聞いた話をカルシオンにつたえます。
ジャネット夫人は前公爵夫人にも付きまとい、細かく小言を言っては公爵夫人に手を上げられることもあったのだとか。
しかしその話を聞いても、カルシオンは動じません。その程度の話か、という感じでしたが、セリーナの考えは違いました。
アイレルは本当に他殺なのか、周囲の重圧のせいで自ら命を経ったのではないかと思っていました。
セリーナはやはり賢いなあ。
カルシオンは立場が上だから、見えていないことがたくさんあるんですよね。それをちゃんと指摘してあげてます。
もしも周囲のせいで自ら命を経ったのなら、それは自殺なのか、それとも他殺なのか。現代でもある、難しい問題です。カルシオンは他殺だと答えました。
ということで、アイレルを苦しめた人たちも容疑者とすることになりました。
この問題は、カルシオンだけでは解決できないですね。もし自殺だとしたら、なぜ自ら死を選ぶのか、恵まれた立場にいるカルシオンには全く理解できないからです。
何かあればすぐに追い出されてしまうという恐怖の中で生きていたアイレルの境遇を、自分と重ね合わせていたセリーナ。
心ないことをいう人のせいで何もしていないのに立場が悪くなり、仕事に影響が出たという過去があったんですね。
だから、味方もおらず、孤立していたアイレルがどんな思いでいたのか、想像できたのでしょう。
強く見えても、こういった繊細さがあるのがセリーナのいいところだと思います。
・セリーナは使用人のジュナからアイレルの話を聞く
・アイレルは本当に他殺なのか?
・アイレルを追い詰めた人たちも容疑者とすることにする