ジジイ、なにしてくれてんねん。
53話のあらすじ
1週間後、パレソ連合軍はチャド帝国に降伏しました。問題は山積みですが、とりあえず一緒に戦ってくれた仲間を労うカーライル。
皇后とマティアス、どちらを先に片付けるべきか。その件については後でゆっくり考えることにして、今日は戦勝パーティーを楽しもうと、みんなと酒を酌み交わします。
ラフェルトはひとり宴席を抜け出し、自分のテントへ。カドール共和国の人間と会っていました。実は今回の南部と戦争は、ラフェルトが仕掛けたものだったのです。
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53話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
カドール共和国の統治者はアクシス公爵ですが、対外的には病気ということになっていて、息子のダミアン公子が臨時で統治権を任されています。
パレソ王国の王妃とのお茶会で、カーライルは皇太子の地位を剥奪されて、北部にいるからしばらくは首都に戻ってきませんよ、と伝えた人です。
それをきっかけに、セレニス王女が南部連合を作って、チャド帝国に戦争を仕掛けたんですね。
で、その「雰囲気作り」は、ラフェルトからダミアンに指示されたものだったのです。
見返りは、カドール共和国とチャド帝国の友好関係。
すべてはカーライルを皇太子から皇帝にするためなのだけど……ほんとうにそれでいいのか。
今回の戦争に勝ったことで、結果的に皇太子への復位は叶うわけだけれど、戦争を起こしてまでもとに戻りたいと、カーライルが本当に思っているかどうかは疑問です。
以前は反対していましたから。
と思ったら。
ラフェルトがテントを出ると、アーシャがいた。
許せないよなあ……今回の戦争が意図的に起こされただったなんて。
しかも、アーシャがカーライルからもらったネックレスが、アーシャを守るためのものではなく、位置を知るためのものだと知らされるなんて。
しかもこのジジイ、アーシャをすっかり見下しているし。お前呼ばわりして。こいつは子爵、アーシャは伯爵。どっちが上なんだ。
カーライルは戦争に反対していましたが、アーシャはそれを知りません。だから、誤解してしまうのも仕方ないのだけど……。
違うんだ〜〜〜!!
今回の戦争は、ラフェルトが勝手に仕掛けたんだ〜〜〜!!
アーシャはカーライルに失望し、その場を後にします。
ああ、せっかく二人の気持ちが近づいていたのに。
ラフェルトは、なんてことをしてくれたんでしょうね。
これで皇太子には戻れるし、皇帝へ一歩近づく。しかし本当にこれでいいのか。
カーライル、めっちゃ怒ってますね、ラフェルトに。
次回は早めに、アーシャの誤解を解いてください。
・戦勝パーティーで騎士たちを労うカーライル
・今回の戦争はカドール共和国と共謀してラフェルトが起こしたものだった
・カーライルの指示だと思ったアーシャはカーライルに失望する
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