
巴恵先生が蓮の敵でないといいんだけど。
43(1)〜44(2)話のあらすじ
巴恵は、どこまで知っているのかと槙に聞きます。事件のことを知っているんでしょうとたたみかけますが、槙は何も知らないはずだと蓮が止めました。
校内放送で巴恵へ呼び出しがあったため、そこで一旦話はストップしましたが、槙は帰宅してからも気になって仕方がありません。
そして後日、巴恵は蓮の自宅へ話にやってきました。兄の所在を知っているのかと、単刀直入に聞きます。
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43(1)〜44(2)話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
巴恵先生は、とりあえず蓮を責める気はないということなので、安心してもいいのだろうか。
「鳴瀬一生」というペンネームにして小説を書いていたのは、兄に気づいてもらいたかったからか?と聞かれ、その通りだと答える蓮。
巴恵先生も、三原先生のことをまだ探している。そして、蓮が同志だとわかって嬉しいといいます。
「星のうた」を読んだ時から、蓮が三原先生を大事に思っていたことはわかっていたと。
でも、直にもう一度話が聞きたいと思って、蓮を尋ねてきたようです。
本を読んで、蓮の想いは分かったけれど、昔会ったときにはあまり細かい話は聞けなかった。だから、その後に思い出したことはないか、改めて確認したかったのでしょう。

19年というのは決して短い時間じゃない。巴恵先生もつらかったでしょうね。
大好きだったお兄さんは犯人扱いで、行方もわからない。
唯一知っているのは蓮だけだから、なんとかコンタクトを取りたいと思った、それは自然なことだと思いました。
そこで再び、蓮は自分が覚えている範囲で、当時のことを語ります。
三原先生の臨時教員最後の日、学校へ行こうとした蓮を母が止めました。熱があるから家にいろというのです。
しばらくすると、父親の叫び声が聞こえてきて…ああ。

お母さん…。なんてこと。
包丁を持った大人から逃げられたことはよかったけど、この時蓮が頼れるのは先生しかいなかったんだよなと思うと、本当に切ないです。
「星のうた」に書かれていた「あの日」とは、今年の12月22日。展望台のあるあの山で、二人でまた星を見ようと約束した日。

蓮の回想を見ていると、お母さんを刺してしまったこの日に、すでに先生の心はすでに壊れていたのではないかと思います。
二人で色々なところへ行って、ことあるごとに「楽しい?」「幸せ?」と蓮に聞いていたのは、先生自身がそう思いたかったからではないか。
逃げ出したいけどもう逃げられない。だから、蓮にすがるしかなかったんじゃないかなと思うと、ほんとに切ない。
蓮も先生も悪くないのに。逃避行を続けて行くうちに、先生はどんどん不安定になっていき…。
蓮も不安だったでしょうね。まだ中学生。何が正解かなんて、わからなかったと思う。
そして先生も、自首すべきだってことはわかっているはずだけど、蓮を残してはいけなかったのだろうと思うと、あのお母さんを早くなんとかしていたら…とお父さんを責めたくなる。
・巴恵はマキからも話を聞こうとするが、蓮がそれを止める
・蓮の自宅に来てさらに詳しい話を聞こうとする
・蓮と先生の逃避行の回想


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