「赤い瞳の廃皇子」199話・最後の冬(18)

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ヒルステッドの思いが切ないな……。

199話のあらすじ

密かに地下で行動していたタニア聖女は、今すぐ司祭達を集めて対悪魔防御陣を敷くようにと、トーマス卿に指示します。

自分たちを食い止めに来ないのは、首都全体を火魔の餌食にするつもりだと気付いたからです。

その予想通り、地上は火の海になっていました。もはや自らが火魔になりつつある皇妃を、ヒルステッドが止めにきます。

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199話の感想(ネタバレ含む)&次回考察

ヒルステッドだって大事な息子だろうに、もう彼の言葉も皇妃には届かなくなっていますね……。

司祭たちとともに、皇妃の部屋のドアをこじ開けて入ったヒルステッド。自分飲みている光景が信じられない様子。

皇妃は火の剣を持っており、全く正気には見えません。

司祭も、「あれ」はもう皇妃ではないといいます。

悪魔になってしまった母をなんとか止めようとするヒルステッド。

管理人
管理人

皇妃の前に立ちはだかるけれど、止められるだろうか。

ヒルステッドは、彼なりに過去の出来事を咀嚼して、母を理解しようとしていたのです。

兄たちがキリアンに何をしたのか、キリアンはどういう人物なのか。

あんなことをしなくても、他に方法があったのではないか。

管理人
管理人

考えに考えたからこそ、母のやっていることを止めなくてはと思ったのです。

こんな復讐劇は、どこかで止めなくては。いつまでこんなことを繰り返すのか。

そもそも、誰が始めた復讐なのか。無実の人たちを犠牲にする復讐に意味があるのか。

それでもなんとか母を理解しようとして、母を信じていた自分に敵対させないでほしいと説得します。

しかし……必死の説得も虚しく、皇妃は今この瞬間から私の息子ではないと言い放ちます。

やっぱりね。もうここまできたら、ヒルステッドでは止められない……。

ヒルステッドなりに、過去の出来事を知ってもなお、母の味方になろうと思っていたのにね。残念です。

息子を失った悲しみはわかるけれど、今生きている息子に目を向けてほしかった。

ヒルステッドが●されないといいんだけど……キリアンが助けに来るだろうか。

今回のストーリーのまとめ

・地上は火の海になった

・皇妃はもはや人ではなくなっている

・ヒルステッドが必死に説得するも、その思いは届かない

200話へ続きます。

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