ヒルステッドの思いが切ないな……。
199話のあらすじ
密かに地下で行動していたタニア聖女は、今すぐ司祭達を集めて対悪魔防御陣を敷くようにと、トーマス卿に指示します。
自分たちを食い止めに来ないのは、首都全体を火魔の餌食にするつもりだと気付いたからです。
その予想通り、地上は火の海になっていました。もはや自らが火魔になりつつある皇妃を、ヒルステッドが止めにきます。
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199話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
ヒルステッドだって大事な息子だろうに、もう彼の言葉も皇妃には届かなくなっていますね……。
司祭たちとともに、皇妃の部屋のドアをこじ開けて入ったヒルステッド。自分飲みている光景が信じられない様子。
皇妃は火の剣を持っており、全く正気には見えません。
司祭も、「あれ」はもう皇妃ではないといいます。
悪魔になってしまった母をなんとか止めようとするヒルステッド。
皇妃の前に立ちはだかるけれど、止められるだろうか。
ヒルステッドは、彼なりに過去の出来事を咀嚼して、母を理解しようとしていたのです。
兄たちがキリアンに何をしたのか、キリアンはどういう人物なのか。
あんなことをしなくても、他に方法があったのではないか。
考えに考えたからこそ、母のやっていることを止めなくてはと思ったのです。
こんな復讐劇は、どこかで止めなくては。いつまでこんなことを繰り返すのか。
そもそも、誰が始めた復讐なのか。無実の人たちを犠牲にする復讐に意味があるのか。
それでもなんとか母を理解しようとして、母を信じていた自分に敵対させないでほしいと説得します。
しかし……必死の説得も虚しく、皇妃は今この瞬間から私の息子ではないと言い放ちます。
やっぱりね。もうここまできたら、ヒルステッドでは止められない……。
ヒルステッドなりに、過去の出来事を知ってもなお、母の味方になろうと思っていたのにね。残念です。
息子を失った悲しみはわかるけれど、今生きている息子に目を向けてほしかった。
ヒルステッドが●されないといいんだけど……キリアンが助けに来るだろうか。
・地上は火の海になった
・皇妃はもはや人ではなくなっている
・ヒルステッドが必死に説得するも、その思いは届かない
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