ほんとに悪いのは誰?
186話のあらすじ
キリアンがアクシアスへ追放となったとき、ヒルステッドはわずか3歳でした。
皇太子に任命できるのは17歳以上という法律があったにもかかわらず、死刑に値するほどの罪を追放で揉み消したことから、皇妃への配慮もあって、ヒルステッドが皇太子になったのです。
貴族たちは賛成していたわけではなく、第1皇子が皇帝になることを望んでいる人が多かったものの、亡くなった皇后をいつまでも忘れられない皇帝のために努力してきた皇妃の姿もまた、皇妃が同情を集める要因でもあったのです。
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186話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
皇妃アベルサティは、外国の人だったんだ。前夫との子供ウィリアムも連れてきて再婚、最初は評判が良くなかったみたいですね。
皇室というのは皇帝の子供だけを受け入れるべきところなのに、別の男の子供を連れてきたらね……。
その後、皇帝の子供を3人も産んでいるのに、皇后になることは望まなかった。
昔は、それほど悪い人ではなかったんですね。キリアンとも、関係は悪くなかった。
皇妃の失敗といえば……前夫の子供を連れてきたことだと思う。
どうしてこんなところに連れてきたと、息子に罵倒されていたみたいだし。
たしかに、継承権もなく、皇子でもない。そんな立場で皇宮にいても、つらいだけでしょう。こいつがいなければ、キリアンと揉めることもなかったのではないか。
皇妃の前夫はDV男だったみたいで、ウィリアムは見事にその血を受け継いでいました。弟のサレリオンも悪に染まらせ、結果として、家族の破綻を招いた。
ウィリアムさえ、連れてきていなければ、キリアンの人生が狂うこともなかったかもしれない。
しかし、皇妃と皇帝は、何を約束したのだろう?
皇帝の愛も皇后の席も望まない、キリアンにも最善を尽くす。私は約束を守ったのに、あなたはたったひとつの約束を守らなかった。だからまだ死なないでと皇帝の枕元で囁く皇妃。
息子に関することだろうか。しかし上の2人はすでにこの世にいないから、もう約束は果たせないってことかな。
だからキリアンに復讐するってこと?
皇妃視点からだと、自分は約束を守ったのにあなたは守らず、息子の命まで奪われた、となる。
それなら、一方的に皇妃が悪ともいえないなと思ってきました。
今回は、皇妃とキリアンの過去の会話なども描かれていて、このまま良い仲が保たれていたら……と思うと、切ないです。
キリアンがウィリアムたちを●した気持ちはわかるし、ウィリアムたちは許せない。でも皇妃自身は彼女なりに努力をしてきたんだなと。一方的に悪だと思っていたけど、少し違う感じです。
皇帝が果たしていないという約束の内容が気になります。
・皇妃は前夫の子供ウィリアムを連れて皇室入りした外国の貴族
・かつてはキリアンにも母親の役目を果たそうと親切に接していた
・皇帝と皇妃の間で何らかの約束があり、皇妃はそれを守ったけれど、皇帝が守っていないらしい
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