そりゃ健康が一番だけれども。
1〜3話のあらすじ
アギレアでは健康な体が一番の財産。障害のある子供が生まれると、魔物が出る「更地」に捨てられてしまうのですが、エニャは運良く生き延びていました。
そのエニャに執着しているのは副族長であるタルハンで、彼はアギレアが崇拝する戦争の神レイアスの現身であるといわれていました。
しかしそのタルハンも、かつては迫害されている身でした。没落したカルタンティナの子孫だったためです。障害者であるエニャよりも、ひどい扱いをされていました。
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1〜3話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
アギレアでは子孫を残せる強い男性は女性たちの憧れの的。当然ながらタルハンは一番人気ですが、タルハンが選んだのは、足の悪いエニャでした。
エニャはタルハンが好きで、タルハンもエニャ以外の女性は相手にしないとの言葉通り、誰でも選べる立場にいながら、エニャひとすじ。
では、この二人は幸せなのかというと、なんだか微妙な関係ですね。
おそらく、エニャが自分に自信がないタイプの女性で、あまり気持ちをはっきりと言わないから、タルハンはエニャがどう思っているかわからなくて、不安がっているという感じがします。
ここから、過去の話。
タルハンは、子供の頃に戦争で妹を亡くしており、父の行方はわからない。母と一緒に「更地」にたどり着いたけれど、その日1日を生きて行くのが精一杯。そんなときに、エニャと出逢います。
ついてこようとするエニャを、タルハンは必死に追い払います。
このときは、お母さんの面倒を見るのでいっぱいいっぱいだったから。
出会いは、あんまり良くなかったんですね。
お母さんは、心労が重なって、心が壊れてしまっていたのです。敗戦部族だということでろくな仕事もなく、食べ物もほとんど手に入れられない。
お母さんを捨てて森に入れば、自分一人くらいなら生きていける。そう思っても、お母さんを捨てられずにいるタルハン。
ここから這い上がってきたんですね、タルハンは。
エニャとの出会いは「更地」だということがわかりましたが、ここからどうやってエニャひとすじになったのか、それはこれから描かれていくのでしょうね。
・アギレアでは健康な体が一番の財産
・エニャは足が悪いのでのけものにされていた
・今では副族長となったタルハンもかつては敗戦部族出身ということで辛い目にあっていた
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