肖像画なんて、優雅な貴族の趣味よね。
15話のあらすじ
朝からカーライルに呼び出されるアーシャ。何事かと思いきや、一時的とはいえ夫婦なのだから、一緒に過ごす時間も必要ではないかと言うカーライルでしたが、アーシャは言葉の裏を読もうとしてしまいます。
カーライルは、フェルバーズでははっきりものを言うのだから、自分の言葉もその通りに受け止めてくれと言います。
ここへきて3ヶ月も経つのに、率直な話をしたことがないから、城を案内してもらいながら話そうと言うカーライルでした。
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15話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
カーライルは傲慢な性格なのかと思いきや、意外にアーシャのことを思いやるし、柔軟な性格ですね。生真面目なアーシャのことも理解してくれているようだし、カーライルの方からいろいろと歩み寄っている気がします。
城の様子について、きれいではあるが何もなくガラーンとしていると指摘するカーライル。改めて見ると、アーシャ自身もそう感じました。
しかしそれも仕方ない。28年も戦争をしていたのだし、家具などは冬を越すために売ったり薪にしたりしたのだそうです。
ルアー族が木の生えている山を燃やしてしまったので、薪も手に入らなかったフェルバーズ。自軍の数十倍もの兵力に、よく打ち勝ちましたね。
アーシャのお父様がそれはそれはがんばってくれたから。
そんな父を尊敬するアーシャも素敵。
カーライルも、アミール・フェルバーズを尊敬していると言います。これは本心だと思います。
ずっと戦場で生きてきたカーライルだからこそ、この土地を自分の目で見て、ここで戦うことがどれほど大変だったのかがわかるのでしょう。
しかし、城の中を歩いていてカーライルが感じた違和感。それは、肖像画がないこと!
戦争をしていたから肖像画を描く余裕などなかったと言うアーシャに、時間が必要なのは画家だろう?とカーライルは言いますが…フェルバーズに来る画家などいなかったのです。
それは理解した。しかし、皇室の一員として肖像画は残さなくてはならないから、近いうちに描くことになるとカーライルに言われ、アーシャは理解できませんでした。
肖像画がなければアーシャが自分のことを思い出せないだろう?というカーライルの言葉にも、???となっているアーシャがかわいいです。
アーシャが思っているより、カーライルは優しい人だと思うんだけどな。
さて神殿では、神官たちが集まって何やら会議をしています。
ガブリエル大神官は貴族が嫌いなんですね。おそらく、不幸な子供時代を送り、貴族に虐げられてきた過去があるようで、みなが平等に暮らせる世界を作るために、神聖帝国を建てようと思っているみたいです。
悪いやつかと思っていたけど、その思想が本当なら、根は悪い人ではないのかもしれない。
たしかに、腐った貴族は多いし、平民が虐げられているのを見てられないのもわかる。でも、そうじゃない貴族もいるから、皇后の味方にならないでほしい。
今はカーライルの敵だけれど、今後はどうなるのでしょうか。
数日後、セシリア・デュプレットがフェルバーズに到着しました。デュプレット家が送ると言っていた忠誠の証、それがセシリアだったのです。
アーシャを蹴落とそうという魂胆だと思いますが…面倒な奴がやってきた。
セシリアは自分が皇太子妃に一番相応しいと思ってるので、アーシャに何かしそうで怖い。
フェルバーズの復興を邪魔するのだけはやめてほしい。
・夫婦なのだから一緒に過ごす時間をというカーライル
・カーライルに城を案内するアーシャ、そのうち肖像画を描くことになると言われる
・ガブリエル大神官は、カーライルの評判を落としマティアスの評判を上げる策を練っている
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