「怪物侯爵と契約公女」のあらすじ・ネタバレ含む感想

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これまで読んできたピッコマの漫画の中で、1、2を争う好きな作品。

ピッコマで独占配信され、全150話で完結しています。

  • 著者:MinJakk、Liaran
  • 出版社:Kakao Page Corp.(ピッコマ)
  • ジャンル:ファンタジー
  • 全150話(単行本は3巻まで発売中)

巻読みは現在3巻まで発売されています。

ピッコマ以外でも、フロースコミックから発売されていますので、AmazonでKindle版、コミック版(紙)、どちらでも購入できます。

登場人物

主要な人物を紹介します。

レスリー・スペラード

スペラード侯爵家の次女として生まれる。長女の闇の力を発現させるために生贄にされそうになり、帝国の高貴な守護者といわれるサルバトール公爵に養女にしてほしいと助けを求める。のちに養女となり、帝国唯一の公女、レスリー・シューヤ・サルバトールとなる。

アシェラ・ベンカン・サルバトール

帝国の最も高貴な守護者、怪物公爵と呼ばれている。混乱の時代を終わらせた英雄であり、かつてのリンツェ騎士団長であり、魔法使いでもある。

サイレーン・デルパ・サルバトール

アシェラの夫で元傭兵王。レスリーを溺愛している、強くて心優しいパパ。よくない言葉をレスリーに教えてアシェラに怒られている。

コンラッド・アぺ・アイテラ

アイテラ大公家の長男。優しい性格ながら、セントルーア騎士団の聖騎士でもある。レスリーが神殿に行った時に初めて会い、その後、神学を教える家庭教師となり、レスリーとの仲を深めていく。

ベスラン・ラエル・サルバトール

サルバトール家の長男であり、リンツェ騎士団長を務めている。普段は無愛想なのに、レスリーにだけは優しい笑顔を向ける。両親からベスと呼ばれるのはちょっと気に入らない。

ルーエンティ・ラエル・サルバトール

サルバトール家の次男。魔法使いでやや捻くれた性格ではあるが、レスリーには優しい。最初はスペラード家の人間だとレスリーを警戒していたが、大好きな哲学者であるナイロキアの理論をレスリーも読んでいることを知り、態度が180度変わった。

トロワ・ベッシュ・スペラード

スペラード家の当主。長女のエリーだけを可愛がり、次女のレスリーを生贄にしようと何度も殺害を試みる。しかし、レスリーが闇の力の持ち主だと知ると彼女を利用しようとする。

エリー・ディアロン・スペラード

スペラード家の長女。スペラード家の特徴である金髪に緑に瞳を持って生まれるも、レスリーが生贄にならなかったため、闇の力を手にできなかった。第一王子の婚約者であることを鼻にかけているが、自分よりも地位が高くなったレスリーに激しい敵意を向ける。

ウェイストレー・ジャイルス・ルーカディウス

ルーかディウス帝国の皇帝。普段は気弱な様子で皇帝らしくない一面もあるが、かつてアシェラやサイレーンとともに、混乱の時代を戦い抜いてきた。

マディア・シエン・ルーカディウス

先代皇后で現在は太后。元イトバーナの王女だったが、ルーカディウス帝国に嫁ぎ、自分よりも年上の皇太子の養母となる。しかし皇帝の急死によって全てを失う。スペラード公爵やコンラッドの父であるアイテラ大公を利用して何かを企んでいる。

シーナ・ドランテス

サルバトール家の執事長。この時代には珍しい女性の執事。もともとはアシェラの侍女だったが、その才能を見込まれて執事になる。

テロン・スペラード

スペラード侯爵の弟、レスリーの叔父にあたる。子供の頃に兄たちと馬車に乗せられてどこかに行く途中に事故に遭い、助けてくれた女性と人生を共にするようになった。スペラード家では、レスリーと同様に虐待を受けていた。

テフェンテール

褐色の肌を持つ外国人。アシェラやサイレーン、ウェイストレーとともに混乱の時代を戦った戦友。

「怪物侯爵と契約公女」のあらすじと感想(ネタバレ含む)

ものすごく駆け足であらすじをご紹介します。ネタバレを含みますので、ストーリーを知りたくない人はとばしてください。

レスリーと闇の力

スペラード家は代々「闇の力」を持つ家門であったが、いつからか闇の力を持つ子が生まれなくなっていました。

スペラード家の特徴である金髪と緑色の瞳を持った長男・長女に闇の力を発現させるために、灰色の髪をした他の子供たちは生贄にされていたのです。レスリーも、その運命にありました。

子供を生贄にするというのがひどすぎますけど…金髪の子以外はどうでもいいと思われてるようです。

とうとう火に投げ込まれることになり…しかし不思議な力で助け出されます。そのとき、闇の力がレスリーに発現しました。

裁判を経てサルバトール家の養女となる

12歳のレスリーは、この国で最も高貴な守護者といわれるサルバトール公爵に「養女にしてほしい」と助けを求めます。

どうしてうちなのかと疑問を持ちつつも、レスリーの闇の力を目の当たりにして、養女にすることを決めました。

力がどうといよりも、こんな小さな子が助けを求めにきたことに心を動かされたんですね。

しかし、貴族の子供を養女にするというのは簡単ではないはず。どうするのかと思ったら、スペラード侯爵の方が逆に訴えてきたので、裁判して勝ちました。養女になれてよかった。

ここで養女になれてなかったら、今度こそ本当に生贄にされてしまっていたかもしれないですしね。

神殿での試練を経て無事にアラベーラに

もともとサルバトール公爵は、アラベーラになれる女の子を探していたのですが、レスリーはその条件にぴったりでした。

いろいろと試練があるのですが、がんばりやさんのレスリーは無事にアラベーラになります。

アラベーラというのは神殿でエピアルテス(毒みたいな物?)の封印の儀を行うのですが、このエピアルテスをめぐってマディアと公爵の争いがあり、否応なしにレスリーも巻き込まれてしまいます。

でも、そばで支えてくれているコンラッドがいてよかった。コンラッドはレスリーが好きなんですけど、奥手でなかなかいい出せない。

レスリーはレスリーで、自分の気持ちをまだ自覚できていないし、コンラッドが自分のことを好きだなんて夢にも思っていないので、もどかしいな〜と思いながら読んでました。

この二人の関係がどう進展していくのかというところも、この作品の見どころですね。

スペラード侯爵の最後とレスリーの新たな旅立ち

エピアルテスの封印にも成功し、スペラード侯爵は自滅、マディアもいなくなった。

コンラッドのお父さんが反逆罪で捕まってしまうので、アイテラ公爵家が没落したことで新しい家紋が必要となります。

レスリーがその役目を担うことになるのですが、コンラッドと無事に婚約、一緒に新たな旅立ちとなります。

アイテラ家が没落したらコンラッドはどうなってしまうのだろうと心配しましたが、ハッピーエンドでよかったです。

これで本編完結です。外伝へと続きます。

外伝では、アシェラとサイレーンの出会い、結婚するまで、そしてコンラッドとレスリーがちょっとした喧嘩をしながらも絆を深め、無事に結婚式を挙げるまでが描かれます。

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「怪物侯爵と契約公女」のみどころ

ここまで長々とネタバレを含むあらすじをご紹介してきました。外伝を含めて150話と長いのでかなり端折ってしまいましたが、あらすじではご紹介しきれなかった、この作品の魅力についてもお話ししたいと思います。

登場人物がみな魅力的

アシェラとサイレーン、兄のベスランとルーエンティだけでなく、レスリーのために美味しい料理を作ろうとする料理長、レスリーを大切にし、可愛くて仕方がないと思っている使用人たち、ちょっと頼りないけれどアシェラの良き共である皇帝、そして常にレスリーを支えてきたコンラッド。

登場人物がみんな素敵。

悪役たちもなかなか魅力的です。わがまま放題に育ってレスリーを見下すエリー、自分のことしか考えていないスペラード公爵、人をコマのようにしか思っていないマディア。

こういった悪役たちが悪役らしいからこそ、レスリーのかわいさとか、アシェラのかっこよさが引き立つんですよね。

個人的には、サルバトール公爵が好きです。サルバトール家は執事が女性、騎士団長も外国出身と、人の目など全く気にしない、人柄と能力で判断するアシェラらしさが出ている人選です。

虐待を受けてきたせいで自尊心が低いレスリーにも、人の顔色など伺わなくていい、それは私たちのすることじゃないと「サルバトールの心」を伝え、自信を取り戻させていきました。

たくさんの求婚の手紙に、男性陣が「自分より背が高い男」「自分より強い男」「自分より賢い男」などと条件をつける中、「男は可愛いのが一番さ」とレスリーにいうところがお気に入りのシーンです。

レスリーがとにかく可愛い

レスリーがアシェラに助けを求めてきたのは12歳の時でした。虐待を受けて食事もまともにさせてもらっていなかったため、かなり小柄だったのですが、公爵家に来てからはたくさん食事をして体力作りもし、丈夫になっていきます。

どのぐらい酷かったって、レスリーはココアも知らなかったのです。ケーキなんて食べさせてもらったこともなく、ココアやケーキ一口で喜ぶレスリーに、ベスランは心を痛めます。

しかし家族や支えてくれる使用人たちの愛情を一身に受けて、辛かった思い出からも徐々に解放されていくのでした。

何事にも一生懸命で、芯の強さがあるレスリーがとても可愛いです。ひどい環境で育ってきたため、ちょっとしたことでも大喜びする姿に思わず笑みが溢れてしまいます。

家族の溺愛ぶりが微笑ましい

サイレーンは女の子が欲しかったので、レスリーを養女にすると聞いたときに本当に喜んでいました。

自分も戦争孤児で辛い経験をしてきたことから、レスリーの境遇も痛いほど理解できるのでした。その溺愛ぶりは使用人たちも呆れるほどでしたが、レスリーを本当の娘のように大事にしているのが本当に微笑ましい。

ごっつい岩のような元傭兵王のサイレーンが「パパ」と呼ばれて撃沈しているのもかわいかったです。

最初は警戒していたベスラン、ルーエンティもすぐに打ち解け、思い切り溺愛するようになります。

サルバトール家の男性陣はレスリーのこととなると正常な判断ができなくなるのか、誕生日にレスリーが好きな店ごと買い取ってしまったり、通りに「レスリー通り」と名づけようとしたり、ルーエンティに至っては、レスリーに求婚してくる家門をことごとく潰していたようで…。そんな中で、結婚までこぎつけたコンラッドはすごいですね。

最初は冷静に見えたアシェラも、レスリーの結婚のときには、もう少しゆっくり大人になればよかったのにと言っていました。

この物語はレスリーの成長物語のようで、家族の溺愛物語なんですね。

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まとめ

本編、外伝含めて150話とボリュームもたっぷりですが、最後まで全く飽きさせない展開の作品です。登場人物たちも魅力的で、繰り返し読んでしまう作品のひとつです。

現在は、マンガアプリ「ピッコマ」で途中まで無料で読めるほか、単行本も発売されています。

家族の溺愛物語がお好きな人は、ぜひ読んでみてください!

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