
おばあさま、本当にありがとう。
111話のあらすじ
久しぶりにアルセン公爵家を訪れたエルナ。晩餐の招待だったので、他の家族もいると思っていましたが、客はエルナだけでした。
力なく微笑むエルナを見て、見えないところで傷ついているとすぐにわかったおばあさま。
妻のエルナが何も知らなかったと聞かされ、自分ですらこんな心情になるのに、エルナがどんな気持ちでいるのかと考え、心を痛めていたのです。
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111話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
黒いドレスが、今のエルナの心情を物語っている気がするよ……今まで、おばあさまのところを訪れるのに、こんな地味な格好はしていなかった。
でも、さすがおばあさま。エルナを見て、どれほど傷ついているか、すぐにわかった。
エルナを見るおばあさまの目がさ……心の底から心配している。
さすがに妻は知っていると思っていたのに、王妃から機密事項だったと聞かされ、なんてことをしたのかとおばあさまは激怒します。

おばあさまがエルナの代わりに怒ってくれてるの、うれしい。
おばあさまも、公爵夫人。ビョルンがなぜこんな選択をしたのか、頭ではわかっています。しかし、心がついていかない。
無理をしなくていいとエルナを気遣ってくれるおばあさまの優しさ。しかし、それさえも今のエルナには届かないかな。
あの厳しいおばあさまが、エルナだけはほんとにかわいがってくれているんだなと嬉しく思う一方で、この人の愛情でも、エルナの傷を癒すことができないのか、それほど深く傷ついているんだなと思います。
……と、なぜかビョルンが到着。
晩餐に参加するために、夜のスケジュールをすべてキャンセルしたらしい。

おまえが来たせいで、エルナの目が一層死んでるけどな……。
おばあさまは、エルナをしばらく公爵家におくつもりで呼んだんですね。それなのに、ビョルンが来ちゃった。
仕方なく、今日は帰すことにしましたが。
もう元には戻らない。
エルナの予定に付き合おうとしたり、最後は馬車の中でグレディスの話をしようとしたり、ビョルンが歩み寄ろうとしているのはわかる。
でももう遅い。
・エルナはアルセン公爵家の晩餐に招待されて久しぶりにおばあさまと会う
・おばあさまは想像以上のエルナの憔悴ぶりに心を痛めている
・ビョルンが夜の予定を全てキャンセルして晩餐に駆けつける
→112話へ続きます。

