「赤い瞳の廃皇子」206話・最後の冬(25)〜神になろうとした人間〜

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しょせん、その程度の人物だったってことよ。

206話のあらすじ

ラジオネル枢機卿は、リエターが自分の手を取ると確信していました。

その中身であるルッテンフェルト。彼は生まれついての王で、周囲もみな、彼を特別な人間なのだといっていました。しかし、第一皇子だという理由で約束された将来にまったく興味を持てず、特別な存在ならもっと違うものが手に入るのではないかという思いを捨てきれませんでした。

そんなとき、彼が霊眼を持っていることを司祭が見抜きます。他の人が見えない世界が見える、神に選ばれた存在だと言われたことをきっかけに、彼は皇帝ではなく神になることを目指すようになります。

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206話の感想(ネタバレ含む)&次回考察

そうか、それで弟のエステンフェルトに王位を譲り、自分は神になることを目指したんですね。

なんと傲慢な。

大司祭ルッテンフェルトとなり、政治や戦争は弟にやらせる。自分は権力と財力を手にする。

黒魔術師の頂点に立ち、ついに神を創造する理論を手に入れます。

今回は、ルッテンフェルトがなぜ神になろうとしたのか、その心境の変化が描かれているのですが、なんというか、生まれついての狂った人っているんだなと。

強大な権力を持っているので、彼にできないことはほぼなく、神になるという険しい道のりですら楽しんでいる。

管理人
管理人

悪い人間というよりも、狂った人間という方が正確な気がします。

彼が唯一困ったことは、神になる人の器には莫大な祈祷能力が必要だったこと。

そこで目をつけたのが、祈祷の王女ベアトリーチェだったのです。

ベアトリーチェを見て、俺のために存在すると思う、その傲慢さ。

本当に性根が腐っているし、気持ちが悪い。こんなやつが神になれるはずがないのに。

それは、ベアトリーチェ王女もすぐに分かったみたいです。

ルッテンフェルトの提案をあっさり断りました。

俺と一緒に不滅の存在になろう!と言われても、やだね!私は人間として死ぬ!と。

生まれてこの方、人に否定されたことがなく、ずっと特別な存在だと思ってきたルッテンフェルト。

それなのに、「興味がない」とあっさり全否定され、ベアトリーチェに対して敵意を持ったのか……。

思い通りにならなくて、悔しくて、それで「魔女」だといって処刑したのか。

管理人
管理人

やってることは5歳児と一緒だな。

自分が処刑されると分かっていても、悪党の申し出を断った、ベアトリーチェ王女の気高さが際立ちますね。

ルッテンフェルトは神になりたいというより、ちょっと変わったことに手を出して、なんでも思い通りになるなと思って楽しんでいたところ、思い通りにならない女が出てきてムカついて処刑した、みたいな感じ。

たぶんだけど、ベアトリーチェ王女は自分が犠牲になることも分かっていたけど、ルッテンフェルトが先々堕落していき、最後は朽ち果てることも分かっていたのではないかな。

どうして王女が処刑されたのか、それが冒頭からの大きな謎でしたが、ここですっきりしました。

こいつが全ての元凶だったと分かった今、リエターとキリアンがこいつを倒すしかないですね。

今回のストーリーのまとめ

・ルッテンフェルトは王になることに興味が湧かず、神になることを目指す

・神になる理論を手に入れるが莫大な祈祷能力だけが足りなかった

・祈祷の王女ベアトリーチェと出会うも、神になろうという提案を拒否される

207話へ続きます。

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