夫がキモすぎて、第1話で●されることを知らされていなかったら、読み続けるのが嫌になるかもしれないほど、キモい。
でも、こいつはいずれいなくなるかと思うと、我慢できます。
主人公があんなこと、こんなこと……と、なかなか大人の展開が多いのですが、家族のために望まない結婚をして、こんなクソ旦那にしばられてきたんだから、そのくらいOK!と思えます。
本編81話、外伝5話+あとがきで完結しています。
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登場人物
ブリエン・ルーテンガルド
北部ルーテンガルド公爵家の令嬢でアスターヘル男爵と結婚
デリック・アスターヘル
アスターヘル男爵家の次男でブリエンと結婚して公爵となった
クリス
ブリエンをサポートしつつ皇太子からも仕事を受けている
アレクサンダー・カルスタイン(愛称サーシャ)
ブリエンの幼馴染
カーライル・リアンペルト
リアンペルト帝国の皇太子
ルリカ
ルーテンガルド家のメイドでデリックの愛人
メイ
ブリエンのメイド
あらすじ
公爵家殺人事件から遡ること、8年前。
19歳のブリエンは24歳のアスターと政略結婚。位は高いが貧乏なルーテンガルド家を救うために嫁いだものの、最初から全くうまく加なかった結婚生活。
アスターはあちこちで遊びまくり、メイドのルリカを寵愛、それでいてブリエンにも夜の生活を強いるという、勝手極まりない淫らな男です。
唯一の趣味であった絵画を描くときだけがブリエンにとって安らぎのひととき。
その絵を「夫が描いた」といって売りに行っていたのですが、そのときにクリスと知り合います。
「夫を殺して」の感想(ネタバレ含む)
2〜3話に1回、絡みシーンが出てくる感じ。クリスと知り合って、ようやく快感を知ったブリエンは、クリスにのめり込んでいきます。
しかし、自分のことを見下す、嫌な皇太子とクリスが密談しているところを目撃してしまい、クリスはなんらかの目的で自分に近づいてきたのでは?と疑問を持ってしまうブリエン。
その皇太子も、ブリエンに惚れてしまう。もともと、ブリエンが描いた北部の絵のファンだったんですね。で、その作者がブリエンだと知り、「初めて」をささげてしまいます。
そこに、上京してきたサーシャも加わって、もう、誰がブリエンの男なんだかわからない状態。
クリスとは、絵を売りに行った時に出逢います。アトリエを用意してくれたり、ヌードモデルになってくれたりと、献身的に尽くします。
しかし、皇太子と通じており、元々は公爵が皇太子暗殺を企てているという証拠を掴むため、ブリエンに近づいたクリス。
でも、ブリエンと過ごすうちに、本当に好きになってしまったみたい。
結婚してから、ブリエンから一度も手紙の返事が来ないと思っていたら、ブリエンには手紙が渡っていなかった!
皇太子の生誕祭を機にブリエンと再会し、自分はブリエンを愛しているのだと改めて自覚してしまうサーシャ。
再会した当初、ブリエンが絵を描いていることをあまりよく思っていませんでしたが、クリスがブリエンの理解者になっていることを知り、自分もブリエンのことをきちんと理解しようとするあたりは、愛の深さが感じられます。
皇太子は、最初ブリエンを見下しているのですが、ずっと知りたいと思っていた、北部を描いた絵の作者がブリエンだと知り、一気に好きになってしまうという……。
しかし彼には立場というものがあるので、ブリエンと結婚するわけにはいきません。
当初は皇妃にしたいと思っていましたが、当然両親には反対されるし、ブリエンを逃すために、彼女のことは諦めます。
しかし、ブリエンが「夫●し」の汚名を着せられたままにならないよう、「画家」としての地位と名声を与えるという、この人にしかできない方法でブリエンへの愛を示します。
最初はあまり賢くないんだろうかとも思いましたが、最後は自分の役割に気づいてしっかりしてくれましたね。
愛人の地位をかさにきて、ブリエンを馬鹿にしまくるルリカには、嫌悪感しかない。
しょせんは愛人なのに、なぜか後妻、公爵夫人になれると思っている馬鹿者です。
しかし最後、このルリカがある意味、活躍します。
公爵みたいな馬鹿な男に惚れなければ、もっと違う生き方があったんじゃないかな。
夫の気持ち悪さたるや。どうしたらそこまで勘違いできるのか。
性格も悪い、気持ち悪い、でもずる賢いと、最悪な人間です。
ブリエンの両親は早々に●したみたいだし、そもそも最初から北部を自分の悪事に使うつもりだったんですね。
男としても、人としても、最低です。
サーシャも好き、クリスも好き。
自分に自由を与えてくれたのがクリスなら、辛い結婚生活の心の支えになったのがサーシャ。
だから、どちらも好きなのです。
これは、選べなかったんでしょうね。仕方ない。
夫は無事に(?)●されます。
ただし、とどめを刺したのはルリカです。
ブリエンが毒を飲ませますが、夫は事前に解毒剤を飲んでいたため、死には至らなかった。
効いたと思ったけれど、毒薬では死なず、クリスと戦うことになります。
クリスは毒を塗ったナイフで刺されてしまい、こちらもやばい状態に。このナイフはクリスのナイフだったのですが、やつに奪われてしまったいたんですね。
毒でフラフラしながらもなんとか公爵を倒しますが、まだ死んでなかった!
そこへ、ルリカがくる。ルリカは男を雇って公爵の誕生日パーティーの日に公爵家に潜入していました。
ほんとはブリエンを●すつもりだったのですが、公爵が自分をブリエンと勘違いしたことでプツンと切れてしまいました。
で、グサッ、グサッとやってしまうわけです。
世間では、公爵夫人の犯行とされていましたが、ほんとはルリカ。これは、ブリエンも知らないことです。
皇太子は、ブリエンが北部の絵を描いていた画家だったということを公表して、世間の目をスキャンダルからそらします。
自分の思いは叶わないけれど、ブリエンの幸せだけを願って身を引く。
最初は甘やかされたお坊っちゃま感満載でしたけど、いろいろな経験を通して成長しましたね。
ブリエン、サーシャ、クリスは別の土地へ行って、3人で幸せに暮らします。表向きには、サーシャが夫、クリスはサーシャの弟と認識されているようです。
片方が出かけると、もう片方がエッチをしたがってと、どっちも夫のような感じになってますけど、もし子供ができたらどちらの子かわかりませんね。
まあ、3人仲がいいから、どっちの子でもいいのか。
ルリカが実は、更生していました。
逃げてからは改心して食堂を開きながら、恵まれない子供達のためにご飯を提供するなど、いいやつになってた。
中盤までは、さっさと消えればいいのにと思っていましたが、最後はなんとなく憎めない感じがしました。
まとめ
最初から最後まで、公爵がキモい、おとなしかったブリエンが開花したあとはひたすら淫らになるという作品ではありましたが、キモい公爵に早く死んで欲しくて、結局最後まで読んでしまいました。
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