
動かぬ証拠を掴みたいな。
20話のあらすじ
イデルはキッチンでの仕事を始めました。先輩に文句を言われても、それが筋の通らないことなら、笑顔で反論。もうやられてばかりの使用人でいることはやめたのです。
キッチンでの仕事も大変で、夕食の準備まで休もうと倉庫の近くでイデルがうとうとしていると、侍女長と野菜商人ボベックスの会話が聞こえてきました。
どうやら侍女長は、屋敷のお金を着服しているようです。今度こそ証拠を掴もうと、イデルは侍女長を追いました。
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20話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
おお、いよいよですね。侍女長に鉄槌が下される日も近いか。
今はまだ、物的証拠がない。イデルが聞いた会話だけでは、横領していると訴えるには弱いので、確かな証拠が必要ですね。
侍女長が伯爵の執務室に領収書を置きにいったようなので、それを確認するイデル。
すると、仕入れているのは質の悪い野菜なのに、領収書は「特上」だった。

つまり、その差額を横領しているということ。
では、その証拠は?きっと帳簿があるはずだし、食材以外にも手を出しているはず。
侍女長の部屋に証拠があるかな……と思いながら廊下を歩いていると、リニアに見つかってしまいました。
なぜ2階にいるのかと聞かれ、お嬢様が心配だったからと答えるイデル。

咄嗟に出てきた言い訳ではあるものの、イデルの本心ですね。
リニアに悪意はなく、あの時はどうしようもなかったのだと、イデルもわかっていたから。
リニアは2週間の外出禁止令が出ていましたが、イデルがもっと短くしてくれるようにと、ラスロにお願いしたそうです。
イデルのこの優しさが、リニアにも伝わったのかな。
ありがとうって、赤くなりながらお礼をしていました。
リニア、最初はただのわがまま娘かと思ったけど、根はいい子ですね。
急に貴族になり、誰も何も教えてくれないから戸惑っているだけで、イデルがサポートしてあげたら、きっと立派な貴婦人になれると思いますよ。
・イデルはキッチンでの仕事を開始
・どうやら侍女長が屋敷の金を横領しているらしいことに気づくイデル
・リニアとイデルが少し仲良くなる

