
マティアス、まだ気づかないのかな。
32話のあらすじ
もうすぐ婚約式。クロディーヌたちとお茶をしているマティアス。クロディーヌの兄リエットに、いつ除隊するのかと聞かれ、まだ1〜2年先でもいいと答えます。
二人を残し、仕事をしに離れに向かったマティアスは、衝動的に行き先を変更しました。夕食まで、離れで仕事をするつもりだったのに、マティアスの足はレイラの元へ向かっていたのです。
気がつくと、いつもレイラのことを考えてしまう。視線はレイラを追い、今までになかった感情に振り回されている自分に対して、不快感を募らせるマティアスでした。
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32話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
仕事そっちのけで会いに行っちゃうとか、もう、レイラのことがのことが好きすぎて、どうにもならないんだね、マティアス。
なんというか、単なる欲望みたいに思ってるんだよね、自分の感情を。でもあなたは、レイラのことが好きなんだよね、女性として。恋をしたことがないから、わからんか。
ある意味、気の毒だなとも思うが、それでもまだ、レイラを見下して、好きだって気持ちにも蓋をしているのには腹が立ちますね。顔が良くなきゃ、許せないよまったく。
しかし、こういうのが運命なのかな。
この日、マティアスの足がレイラの家に向かっていなかったら。二人の関係は、スタートしなかったかもしれない。

ある意味、この日がスタートだと思うんですよ。
というのも、マティアスがこちらに向かっている時、レイラは木の枝につかまって、落っこちそうになっていたのです。
鳥の雛を助けてあげて、木に登ったのはいいけど、降りるときに滑ってしまった。
木の枝をつかんではいるものの、落ちるのは時間の問題。
よりによって、おじさんがいないときに!
お昼を一緒に食べて、帰宅したカイルに声が届くようにと、一生懸命「カイル!!」と叫ぶけど、そこにやってきたのはマティアスだった!
この高さから落ちたら、骨折する。カイルは来ない。どうする?
マティアスに助けてもらうくらいなら、骨折した方がマシだと思いつつ、恐怖で頭が真っ白になってしまったレイラは、マティアスの言った通りに「公爵様、助けてください!」と叫びました。
さすが、近衛兵だ。落ちてくるレイラをしっかりと抱き止めるマティアス。
これでレイラに怪我させたらどうしてやろうかと思いましたが、よかった、助かった。
・マティアスはずっとレイラのことを考えている
・仕事をするつもりだったのに、足はレイラの家に向いてしまう
・レイラは木から落ちそうになっていて、マティアスに助けてもらう
→33話へ続きます。

