すべてが悪い方向に行きそうで嫌だ。
第93話のあらすじ
帰りの馬車の中で、怒りよりも寂しさが込み上げるエルナ。ビョルンが自分を愛していないことくらいわかっていたけれど、同情の対象にすらならないのかと思うと、ただただ悲しくて、涙が溢れてきます。
自分にとってビョルンは救いの手でしたが、ビョルンにとって自分は賭けのトロフィーだった。
結婚の真実を知り、この結婚がどれほど不釣り合いなものだったのか、ようやく気づいたエルナ。しかし、借金の肩代わりなどこれまでしてもらったことを考えると、恨むことはできませんでした。
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第93の感想(ネタバレ含む)&次回考察
エルナは、心底、優しい人なんだなと思います。
こんな酷い目にあって、夫は全然自分を顧みてくれないし、大事にもしてくれないのに、身に余る地位を手に入れた代償として、我慢しなければならないと。
今まで受けた恩には到底足りないと思っている。
たしかに、いろいろお金の面では頑張ってくれたけれど、お金持ちのビョルンには大したことないのよ。
だからエルナ、そんなふうに思わなくていいのよ。
結婚した以上は、妻として大切にしないとさ。
ビョルンは人として何かが欠けているから、エルナみたいな人がそばにいないといけないのに、それがわかってないし。
ほんとはエルナが大好きなのに、自分の気持ちにすら気づけていないからね。
ビョルン、エルナに謝れ。
ビョルンはエルナがどうして泣いているかわからない。
今日、全てを台無しにしたのは、理性を失った自分だということが分かっていながら、エルナに対するこの冷たい態度。
ほんと、そういうとこよ……。
そして宮殿に戻ると、国王から呼び出しが来ていて、すぐに夏の宮殿に向かうビョルン。
なんと、貿易会社を運営するハンス・ウェーバーという人が、大公妃を詐欺で訴えたと。
それなのに、どこか他人ごとのビョルン。さすがのレオニードもビョルンを諌めますが、今日はそんな気分じゃないとビョルンは家に帰ってしまいます。
王太子、苦労しますな。こんな兄を持つと。
帰宅したビョルンを待っていたのは……妃殿下御懐妊の知らせ。
ええええ。このタイミングか。
最悪じゃないか。
本来だったらおめでたい話なのに、エルナは愛されてないことを再認識し、新聞には大公妃が詐欺で訴えられたと出てるわけだし、ビョルンは喧嘩してボロボロだし。全然喜べない!!
エルナは大丈夫だろうか。それだけが心配です。
早く、暴露本が出版されませんかね。
そうすればエルナがこの辛い立場から脱出できるだろうし、少しでも気持ちが安らいで、安心して妊婦生活を送れるのに。
・エルナはビョルンに愛されていなかったことを再認識
・貿易会社の社長がエルナを詐欺で訴える
・エルナの懐妊が確認される
→94話へ続きます。
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