大丈夫じゃないよ。ボケ王子。
第76話のあらすじ
馬車に戻ろうとした時に卵を投げつけられ、エルナは悪魔だと罵られます。間一髪、ビョルンが身を挺してエルナを守りました。
上着を脱ぎ捨て怒りをあらわにするビョルンを、レオニードと弟のクリスティアンが必死に止めます。
エルナはショックのあまり、その場で倒れてしまいました。
→「問題な王子様」のつづきはebookjapanで!※タイマー無料でお得に読める!PayPayも使えます。
第76話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
ああ、エルナが本当に可哀想で。
悪魔呼ばわりされる覚えなんてない。
本当の悪魔はグレディスなのに。
妊娠して嫁いできたくせに、それをビョルンのせいにして国に戻り、さらには復縁を迫ってくるという、これ以上の悪魔がいるかね。
こいつがいる限り、エルナが幸せになれない。いつまで経ってもグレディスと比較され、罵られる。どうにかならんのか…
と思っていたら、グレディスの悪行が明るみに出る日が来るのか!?
いよいよきたー!!
グレディスの恋人だったジェラルド・オーエンの妹が、兄の遺書のような原稿を本にして出版したいと、出版社を回っています。
ラルスの首都にある出版社からは全て断られてしまったのですが、それだけこの原稿の影響力が大きいということを示していますね。
妹は、出版するためなら海も渡ると決意しているので、がんばって出版までこぎつけてほしいです。
さて、倒れてしまったエルナは…
軽い神経症と診断され、今は眠っています。
そんな姿を見て、エルナは大丈夫だと思うビョルン。
いや、大丈夫じゃない。
どれほどショックを受けたことか。
犯人は捕まったし、しかるべき処罰が下されるということも分かっていながら、ビョルンは怒りが込み上げてきます。
エルナがグレディスに勝つことはないし、一生負け続ける。しかし、大金を払った相手に売られるよりは、今が最善の選択だった、エルナに最善の人生を与えてやったとビョルンは考えます。
そうかもしれないんだけど…
民衆がグレディスとエルナを比較するのは仕方ないとして。
ビョルンがもっとエルナを大事にしてあげていれば、エルナはこんなに傷つかない。
エルナだから、明日になればきっと大丈夫とか言ってる場合じゃない。
甘いぞ、ビョルン。言葉はナイフと同じだ。
卵からエルナを守ってくれたのはすごくよかったんだけど、エルナは結構限界だと思うぞ。
エルナは大丈夫ってのも、ビョルンが自分に言い聞かせてるんだろうな。
心の底では分かってる、自分がエルナを愛していて、だから「大丈夫でいてほしい」って気持ち。
早く自覚しないかな、その気持ちを。
・卵を投げつけてきた暴漢に怒りをあらわにするビョルン
・ラルスではジェラルド・オーエンの妹が暴露本を出そうとしている
・エルナはショックで寝込んでいる
コメントを残す