エルナが健気すぎる。
第68話のあらすじ
エルナはアルセン公爵夫人のもとを訪れていました。アルセン公爵夫人はビョルンの母方の祖母で、離婚以来、ビョルンに会おうとしていませんでした。
冬の終わり、新婚旅行から戻ったという報告だという理由で訪れて以来、エルナは毎週ここを訪れていたのです。平凡なプレゼントを持って。
国王夫妻や王太子にも平凡なプレゼントを渡していたことを知り、アルセン公爵夫人は、顔だけでビョルンと結婚した下品な女だと思っていたが、意外と面白いと思うのでした。
→「問題な王子様」のつづきはebookjapanで!※タイマー無料でお得に読める!PayPayも使えます。
第68話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
高価なものではなく、おばあさまが使いそうなもの、そして飼い猫シャーロットが喜びそうなものを、一生懸命選んで持ってきたのでしょう。エルナらしいと思います。
贅沢三昧の下品な女なんかじゃないと、一人でも多くの人が知ってくれたらいいのに。
最初は会おうともしなかった公爵夫人ですが、何度もやってくるエルナが本当はどんな人間なのか確かめたくなりました。
公爵夫人は、ここへ来る理由を単刀直入に聞きます。するとエルナは、数ヶ月後のビョルンの誕生日の晩餐会におばあさまを招待したいというのです。
何年も誕生日を祝っていないことは知っていましたが、初めての誕生日プレゼントを贈りたいからだと。
ビョルンに頼まれたのか?と聞く公爵夫人に、ビョルンには絶対秘密にしてくださいというエルナ。
これにはおばあさまもびっくり。
金目のもの、豪華なものなどに慣れているビョルンに何をプレゼントすれば喜ばれるのか、エルナなりに必死で考えたのでしょう。
エルナは自分と同じように、おばあさまと仲良くして欲しいと純粋に思っていただけだと思います。
その純粋なエルナの心に触れて、公爵夫人も敵意をなくしてしまいました。
そうなんだよ、エルナはなんでもそうやって考える優しい人なの!
こうしてエルナは、2ヶ月もの間、毎週水曜日になると公爵夫人を訪ねていたのです。
すごい忍耐力だと思いませんか…
相手が快く自分を迎えてくれるわけでもないのに、ただひたすら晩餐会に来てほしい、その想いだけで2ヶ月も通い続けるなんて、普通の人にはできませんよ。
相手にされない日もあるのに。もう2度と来ないでくれと言われても、エルナは通い続けます。
猫の相手をしながらお茶を飲んだり、どうでもいい話をしたりしながら、少しずつ距離を縮めているエルナ。
公爵夫人を攻略するのは簡単ではなさそうですが、こうやって毎週接していれば、エルナの本当の姿をきっとわかってくれると思います。
そんな健気なエルナも、ビョルンに対して堪忍袋の緒が切れそうになっています。
エルナがビョルンの顔を見たくないなんてね。何もかも気に入らないって。
こいつが救いようのない問題な王子様だってこと、ようやく気づいたかな?
だって、エルナが外出していることに気づいたの、今日でしょ?2ヶ月も、毎週水曜日に出かけていたのに、気づかなかったってことでしょ?
どんだけ妻に関心がないんだか。
自分の誕生日はすっぽかされたのに、夫の誕生日のために来るなと言われてもおばあさまの元に通い続ける健気な妻を大事にしない夫。
ほんとにそろそろ自分の行いを後悔してほしい。
・エルナは、ビョルンの誕生日の晩餐会に来て欲しくて、アルセン公爵夫人のもとを毎週訪れていた
・もう来るなと言われても、2ヶ月も通い続けている
・エルナは、今日はビョルンの顔を見たくないと思っている
コメントを残す