みなさん、カエルスが嫉妬だよ、嫉妬!
68話のあらすじ
カエルスは政務復帰によって日常を取り戻しました。それと同時に、頻繁にヘリオスを顔を合わせなければならなくなり、今日も大きなため息をつくヘリオスが目の前に。
ヘスティアからは、私的な会話はしないようにと言われていたものの、疲れが溜まっているようだなと声をかけてしまいます。
するとヘリオスは、ためらいながらも、ヘスティアは大丈夫か?と聞いてきました。ヘリオスが最後に見たヘスティアはディアーナにお茶をかけられた時だったので、怪我の具合が心配だったのです。
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「心配で…」というヘリオスの言葉に、ピキッと反応してしまうカエルス。私の妻のことをお前が心配する必要はないと思うが、とズバッと言ってしまいます。
そんなつもりじゃないと焦るヘリオスですが、カエルスは相手にしません。
そういえば…と、カエルスは国境地帯で戦争が起こるかもしれないというヘスティアの予知を伝えます。するとヘリオスは、ヘスティアを呼んで詳しく話を聞こうとするのですが、「その必要はございません」とカエルスが止めます。
これからは「私が」予知をお伝えすると。
このときのカエルスの目!こわ!
そんだけ、嫉妬してるってこと!嫉妬!
それまでいつもの口調だったのに、急に敬語になる時点で、カエルスの嫉妬が現れていますね。もう私の妻と会われる必要はございませんと。
もうすっかり、「夫」になってる。
ヘリオスがヘスを心配したり、予知を理由に会おうとすることが気に入らない、いつも冷静なカエルスらしくない言動ですが、愛ですよ、愛。
と、ここまで言い切ったのに、ヘスが皇太子に会いに行くと言い出すから、プルプルと青くなってるカエルスが可愛すぎる。
ヘスの目的はディアーナに投資させることですが、ポトス男爵とディケーはたぶん思ったような行動をしてくれない、だから下準備をするためにヘリオスに会う必要があるというのです。
ここ数日、マダム・ハルモニアやエリニエス伯爵夫人に根回しをしていたヘス。
色々と計画があるようですが、嫉妬心から自分がヘスに会う必要はないと言ってしまったとは言えずにいるカエルス。
この、らしくなさが見応えある。
カエルスが、その…つまり…とか言い淀んでいるシーンなんて、なかなか見られないと思います。
するとヘスは、ヘリオスがまた図々しくカエルスを頼ろうとしたのではないかと早とちりしてしまいます。
情に訴えてきたのだろうと言い切ると、予知能力を持っているせいか、あらゆることを断言するところがあるようだとカエルスに指摘され、ヘリオスのことも短絡的に考えているのではないかと言われてしまいまいた。
こういうところも、カエルスらしい。
ヘスのことは愛しているけれど、間違った方向へ行きそうになったらはっきりと軌道修正してくれる。ディアーナの時みたいに、自分の感情に溺れていないところもいいですね。
ヘスティアは、小説の読者として登場人物の性格や心理状態を把握していると思っていたけれど、自分が知らない面も当然あるわけで、これからはもう少し慎重に考えようと思うのでした。
ヘスティアのこういうところも好き。傲慢にならず、考えるべき時はしっかり考える。カエルスの言葉も、しっかりと受け止めている。
たしかに、ちょっと固定観念で判断しがちなところがあるから、そろそろ小説から離れて、一人一人の人物としっかり向き合っていく時期なのかもしれません。
・政務に復帰して、カエルスはヘリオスと頻繁に顔を合わせる羽目になった
・ヘスのことを心配するヘリオスに嫉妬するカエルス
・ヘスティアは、ヘリオスのことを短絡的に考えているのでは?とカエルスに指摘されてしまう
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