なんとも思ってないわけじゃないよ!
57話のあらすじ
ヘリオスと抱き合っているような形になってしまったところへ、タイミング悪くカエルスが出てきました。
誤解されたくないヘスティアは、必死で弁明。絶対にない!と主張するヘスティアとは対照的に冷静なカエルス。では帰ろうといって、図書館を後にします。
誤解されていないのはよかったのですが、一抹の寂しさを感じるヘスティアでした。
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カエルスは感情が表情に出にくいだけです。
だから、誤解しかけたけど、冷静に考えて「あのヘスティアがそんなことをするはずがない」という結論に至っただけ。
ヘスティアは帰宅後、秘密の推し活ノートをつけていました。ヘリオスとディアーナの関係を推察するに、おそらく治癒能力がなくなることを知り、現時点でも効果が薄れていることを考えると、無意味な治療をやめるように言った可能性が高いと思っていました。
わざわざヘスティアに助言のことを確認したことからも、ヘリオスはすでにディアーナを信じられなくなっていることがわかります。
ようやくこの二人の間に亀裂が入ってきましたね。
これは、愛していないということではなくて、愛しているけれど信頼できなくなったということだろうと、ヘスティアは考えていました。
そうですね。愛と信頼は別物。愛してはいても、もう信頼できないということはままあるものです。
二人の変化に満足するヘスティアでした。
さて、一方のカエルスは、今日のヘスティアとヘリオスを見て、かつてヘリオスとディアーナが図書館で本を取り合っていちゃついていた場面を思い出していました。
またあの時のようなことが…と一瞬考えたようですが、ヘスティアの嫌悪感いっぱいの顔を見て、そうではないことがわかりました。
ヘスティアの嫌そうな顔を思い出して吹き出してしまうカエルスのなんと尊いことよ。
カエルスの思い出し笑いですよ。
ここ、超面白い。
普段冷静なカエルスが思い出し笑いをするほどに、カエルスの中でヘスティアの存在が大きくなっているということではありませんか。
カエルスが思い出したのは、皇宮で陛下に謁見していたときに見せたヘスティアの表情。52話で、今私どんな表情してる?ってヘスティアが思っていた時の顔ですね。あのときはヘスティアの表情が描かれていなかった。
それが、こんな神々しい顔でカエルスを見ていたんですね!!
カエルスが冷静な人で、しかも頭の良い人でよかった。
ヘスティアには人を安心させる才能があると思っているカエルス。そうなの。ヘスティアがそばにいたら、きっとカエルスは心穏やかに生きていけるはずです。だから早く二人の気持ちが通じ合って欲しい!
今はまだ「契約夫婦」だと二人とも思っているけれど、そうでなくなる日は近いと思いたい。
・ヘリオスと抱き合っていたんじゃない!と必死で弁解するヘスティア
・一瞬誤解しかけたけれど、すぐにそうでないことはわかったカエルス