
アーシャ様、どうかご無事で。
56話のあらすじ
タナトス北西部、急いで馬を走らせているのはプルムヘリオ侯爵。この地で起こる最悪の風土病「アキンス」は、足先から石化していき、やがて心臓まで固まらせるという恐ろしい病気です。
タナトス北西部でも年間100名ほどの死者が出ており、プルムヘリオ侯爵の妻も1年前にこの病気で亡くなり、今度は次女まで病気が進行中でした。
そんなとき、カリフ海域でニルクスの商人から短剣を回収しろという皇帝からの密命が下ります。探検を手に入れれば、アキンスを治すことができる「トゥラシャの粉」をくれるというのです。
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56話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
「トゥラシャ」というのは、アキンスに効く唯一の薬草でしたが、毒草でもあったっため、流通が制限されていました。
ただ、最近では流通すらしなくなってしまい、手に入らなくなっていたため、プルムヘリオ侯爵としてはこの命令に従わざるを得ませんでした。
あんなバカ皇帝のいうことは聞きたくないけれど、娘と領民を助けるには仕方ない。

それで、馬を走らせていたんですね。
皇帝の手紙と同時に、別の手紙も届いていました。今日で5通目。
差出人はわからないのですが、いつも侯爵が欲しい情報を与えてくれる手紙で、今回はトゥラシャが途絶えた原因について書かれていました。
あれは、皇帝の愛人ナターシャ・ロアンティが流通を止めたのだと。
そして、そんな愛人に手綱を握られている皇帝が治める国なんて、国民はついていかないでしょうとも書かれていました。
今回の手紙には、先代プルムヘリオ侯爵についても書かれていて、お葬式の時に「私の父が棺の上に家門の花を捧げた」とありました。
その家門の花とは、二つの剣が守っていた黄色の百合。サンセット家の象徴でした。
お葬式の時のエピソードを知るのは自分たち兄弟と皇后陛下だけだったので、この手紙は皇后陛下からなのか?と思っている侯爵。

そうです、生きておられます!
あなたとはすぐに会うことになると書かれていたので、アーシャ様は、タナトスについたらまず侯爵に会いに行くのでしょうか。
一方、アーシャ様はアモールを旅立つ準備をしていました。アスラルに髪を整えてもらっています。
かなりの長旅になると聞いた、私も準備をしないといけませんねと言いながら、私もお供していいですかと聞くアスラル。

やはり、人徳ですよね。
1ヶ月も馬に乗る大変な旅になると言っても、アスラルは荷物にならないならお供したいというのですから。今までのアーシャ様の態度を見てきて、この人に忠誠を誓いたいと思ったから、大変だと言われてもついていきたいと思うのでしょう。
人の上に立つ人物ってのは、こうでないと。何があっても忠誠を尽くしたいと思わせるものを持っている人が、人々を導いていくのでしょうね。
さて、いよいよ出発です。
アモール国王は笛と金杯担当、タナソはお留守番。
そしてアーシャ様とタモンはタナトスへ。
ここへきて、大きく物語が動きそうです。いよいよ始まる、ギロティへの復讐。
みんなが見送りにきて、絶対無事に戻ってきてくださいと涙しています。
辛いことだらけだったし、これからが大変なんだけれど、また心を許せる、信頼できる人たちに囲まれて、アーシャ様は幸せだと思います。
だから早く復讐を成し遂げて、タモンともっと幸せになって欲しいです。
・プルムヘリオ侯爵は、二ルクスの商人から短剣を回収すれば、アキンスに効くトゥラシャという粉をやると皇帝から命令される
・トゥラシャが手に入らなくなったのは、皇帝の愛人のせいという手紙がプルムヘリオ侯爵に届く
・アーシャとタモンはタナトスへ出発する


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