
エラちゃん、さすがよ。
特別外伝(10)のあらすじ
セシリアが自分の言葉に従わないので、サーシャ男爵夫人は苛立っていました。もし書類を見つけられたら大変なことになりますが、一方で、セシリアには見つけられるはずがないという思いもありました。
翌日、一睡もできなかったサーシャ男爵夫人は、セシリアの執務室に向かうも、メイドからは誰も立ち入らないようにと言われて中に入れません。
すぐに太后の元へ向かいますが、太后付きの侍女に、朝食中だから出直したほうがいいと言われてしまいます。その時太后は、エラと一緒に朝食をとっていました。
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特別外伝(10)の感想(ネタバレ含む)&次回考察
もう、焦って焦って見境いなくなってるの、おもしろい。
自分の立場も弁えず、太后付きの侍女にまでこの態度。本当に浅はかな女です。
さて、太后陛下。エラちゃんをテストしていたんですね。
昨日何があったのか、最後まで話さないつもりなの?私がゴットロープの虎だから、なんだって解決してあげるといわれ、エラがなんと答えるのか。
普通の女の子なら、サーシャ男爵夫人が私の肩を掴みました!とか、皇后陛下が侮辱されました!とか、太后に言いつけるのでしょう。
しかし、さすがエラちゃん。
「虎もネズミをつかまえるのですか?」と聞きました。

すごいな、エラちゃん、この切り返し。
太后も、大笑い!
虎はネズミで遊ぶことはあっても、捕まえないし、足を噛まれても騒ぎ立てない。
立場の違いを、この年で理解しているとはね。
太后は大笑いしながら、サーシャ男爵夫人を通します。すると、涙ながらに、書類が散らばってるとBBAが訴えるのですが、エラちゃんの思わぬ反撃と、太后の無関心にあい、BBA撃沈。
皇后が管理する書類なのに、なぜあなたが必死になっているの?と聞かれて、ぐうの音も出ない。
太后はもう味方になってくれない。

これからどうやって、セシリアがサーシャ男爵夫人と対決するのか、楽しみすぎる。
そのセシリアですが、一晩中書類の整理をしていたのに、めちゃ元気です。
アデル様のおかげで、気持ちを立て直すことができたからでしょうね。
セシリアは、アデル様に、自分は子供が産めないと告白するのですが、そのことをすでに知っているアデル様は、それは弱点ではなくて武器だというのです。
皇帝のために身を捧げたことを誇りに思い、皇后になってこの国のために尽くす準備ができていることを示せと。
普通は、皇后というのは後継者を残すことが仕事だとされるのに、こんなふうに言ってくれる人がいて、本当に良かったですね、セシリア。
ルシオ自体が、後継者にこだわっていないのだから、周りがどうこういうことじゃないんですよ。
大事なのは、血の繋がりじゃなくて、ゴットロープを豊かにすることですからね。
これでセシリアが自信を取り戻してくれたら、本当に嬉しいです。
・サーシャ男爵夫人は書類が心配で夜も眠れない
・太后に訴えるも、聞いてもらえない
・アデルは、子供を産めなくても皇帝を守るために身を捧げたことを誇りに思うべきとセシリアにアドバイス
→特別外伝(11)へ続きます。

