いやいや、カルシオンは奇跡の人よ、セリーナ。
63話のあらすじ
オーラン伯爵は順調に回復しており、ベッドの上で起き上がれるまでになっていました。王女は、母と自分からの贈り物だと言って、王妃自らデザインしたというアクセサリーを持ってきました。
どこかでみたことのあるデザイン…と思ったら、セリーナが以前買い物に行ったことのある店で売っていたものと似ている。つまりあの店は、王妃が未来に備えて裏鉄で作った店だとわかりました。
セリーナは、オーラン伯爵にこの宝石をプレゼントするということは、王太子が即位したら宝石商としてお金を融通する代わりに自分たちを守って欲しいというメッセージだと悟ります。
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王女はまだ幼いのに、自分の命綱を掴むためにここへやってきた。伯爵が贈り物をしっかり受け取ってくることを願って、と言いながら頭を下げて退出します。
おごることなく、自ら頭を下げることのできる王女。王太子に邪魔されず、しっかり生き残って欲しいと思います。
カルシオンのファンであることは本当だし、性格も悪くないので、王太子さえいなかったらもっと伸び伸びと成長して、良い王族になったでしょうに。
そして、オーラン伯爵は、あの矢が自分に向けて放たれたものではないとわかっていました。
あの日伯爵が言おうとしていたことは、アイレルと王太子の親密さについて。二人が密かに抱き合ってキスする場面を目撃し、そのあとにアイレルに問題が起きたので、王太子に心を開きすぎてはいけないとセリーナに忠告しようとしていたのだそうです。
王太子、どういうつもりなんでしょうね。
伯爵の見舞いに来たのは、どうやら圧をかけて牽制するつもりだったようです。自分の行動がこのような事態を招いたと考えている伯爵は、しばらく領地に戻っておとなしくしていると言います。
オーラン伯爵のような人ですら黙らせてしまう王太子。
セリーナ、本当に大丈夫なのか。
帰りの馬車の中で、結婚感の話になりました。
セリーナが「結婚はするもんじゃない」といったときの、カルシオンの顔、めちゃおもしろい。
ピシッとヒビが入った銅像のようになってます。
いくら愛していても、夜中にトイレに立つ音がうるさければイラつくのが現実だというセリーナ。幸せなんて幻想だと言います。
カルシオンとしては、セリーナが元の世界に戻りたがっていることはわかっているし、結婚感についても自分と同じ考えだけれど、なぜか気分が落ち込むのでした。
もし自分が結婚するなら、この世界に来た時と同じくらい奇跡のような人に会う必要があるというセリーナ。
いやいや、カルシオンはかなり奇跡でしょ。こんな人、どこを探してもいないでしょ。
目の前に奇跡がいるのに、セリーナは自分の気持ちに蓋をしようとしてあえてこんなことを言っているのだろうか。
カルシオンの気持ちもわかっていて、あえてこんなことを言うのは、元の世界に戻る時のための保険というか、これ以上関係を深くしないための牽制なんでしょうか。
そんな話をしていたら、剣を交える音が聞こえます。暗殺者の襲撃でした。
そして驚くことに、震えながらしゃがみこんでいるジュナが。
いったい、どういうことなんでしょうか。暗殺者は王太子が差し向けているのでしょうが、ここにジュナがいる理由は?
・オーラン伯爵は、王太子が圧をかけてきているからしばらく領地に戻って静養するという
・帰りの馬車で、セリーナは結婚はするもんじゃないと自分の結婚観をカルシオンに話す
・馬車が暗殺者に襲撃され、なぜかそこにジュナがいる
→64話へ続きます。
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