ドレスが乱れている、公爵閣下はセリーナの上にのしかかっている。騎士が誤解するも無理はない。
21話のあらすじ
馬車は森を抜け、今夜泊まる予定の街につきました。出迎えの人たちがたくさん来ていたため、セリーナは身支度を整えようとするも、この時代のドレスは一人では着られません。
そこでカルシオンに手伝ってもらおうとしましたが、公爵閣下にできるはずもなく。強く引っ張りすぎてしまい、セリーナは悲鳴をあげて倒れてしまいます。
ちょうどその時に、騎士が馬車の扉を開けたため、二人がまるで馬車の中でいちゃついていたかのような誤解をされてしまいました。
→「北部公爵を誘惑します」はコミックシーモアでも読める!21話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
騎士も使用人も、いい感じで誤解してます。しかしそこはプロの女優。このピンチをチャンスに変えていきます。
準備してと合図を送ったかと思うと、いきなりカルシオンに膝枕。カルちゃん〜と言いながら、あれを食べさせて〜と甘えてみせる!
さすが、女優。
言われるがままに食事をさせてあげるカルシオンを見て、使用人たちはみな衝撃を受けていました。そりゃそうですね、冷徹で通っているカルシオンが恋人の言いなりになっているのですから。
コメントを見ると、寝ながら食べるのは行儀が悪いという意見がみられましたが、重要なのはそこじゃないと思うんですよね。
マナー云々じゃなくて、こんな行動までカルシオンが許してしまっているという事実を見せつける、それがセリーナの目的だったと思います。
セリーナにしてみれば、これは保険のようなもの。カルシオンがいつ自分を見捨てるかもわからない、100%信用するのは危険だとまだ思っているので、カルシオンが自分から離れられないような状況を作っておかなければならないと考えての行動でした。
誰も味方がいない異世界にとびこんでしまい、頼れるのは自分だけですから、カルシオンだけでも確実に自分の味方にしておかなくてはなりません。
演技力がまだまだだ!とカルシオンを責め立ててるセリーナ、強いな〜。死んでもお世辞が言えないカルシオンに、さらに演技指導。
私を見てどんな気持ちになる?どんな感情が湧く?と聞いても、「綺麗」としか言わないカルシオンでしたが、それは感情じゃない!と怒るセリーナに対して、「お前が綺麗だからそれしか出てこない」って、それ、カルシオンの本音ですね。
入浴の準備ができたと呼ばれていくと、なんと同じ浴室にふたつの浴槽が…。使用人たち、グッジョブ。
・ドレスを着るのを手伝ってもらっていただけなのに、倒れたところで馬車のドアを開けられる
・騎士も使用人も盛大に誤解している
・セリーナはその誤解を逆手にとって、夕食のときにカルシオンに甘えて見せる