
ヴィンセント、落ち着いてきたね。
14〜15話のあらすじ
イーサンに願い事を聞かれ、私と同盟を組んでくれませんかというポーラ。帰る場所がないからここで長く働きたい、お互い助け合う関係になれたらというポーラに、イーサンはその願いを聞き入れます。
イーサンが帰る時、金色のインクで手紙を書いていたかとポーラが聞くと、黒いインクで書いていたと答えるイーサン。しかし、イーサンが帰るとふたたび金色の文字の手紙が届くようになりました。
そして、その手紙の主から送られてきた紅茶をヴィンセントに出すと、これはノーベルで売っているものだとヴィンセントはすぐにわかりました。ヴィンセントの機嫌がいいようなので、今後機嫌が悪い時はこのお茶を出そうと思うポーラでした。
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14〜15話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
どうみても、金色の文字の手紙の主は、イーサンよね。何か事情がありそうですね。
しかし本人は「黒いインク」で書いていたというから、ポーラはまだわかっていない。
自分がヴィンセントのフリをして返事を書くことについても、罪悪感を感じています。
さて、ヴィンセントはかなり落ち着きましたね〜。最初の頃は、ポーラが部屋に入ってくるだけでも、シャーシャーと毛を逆立てた猫みたいだったのに。

今は普通に会話してる。
で。イーサンが嫌いなんじゃなくて、イーサンの家が嫌いなんだと。それは、自分がこうなったのはあの家のせいだからと。
詳しいことは聞けなかったけど、イーサンはそれを知らないらしい。
というか、確証は持てていないらしい。薄々知ってるって感じ?
ポーラ、知らないほうがいいよ、きっと。貴族のもめごとに首を突っ込んだら、危ないよ。

何もなかったように過ごしたほうがいい。
ヴィンセントも調子がいいみたいだし、何もせず、普通に過ごそう。
天気もいいし、外でお茶をしようと提案するポーラ。
誰かに見られたらどうするんだと心配するヴィンセントでしたが、ポーラががんばって外に連れ出しました。
ポーラが連れて行ったその場所は……イーサン、ヴァイオレットとお茶をしていた場所?
ヴィンセントにとっては、いい思い出の場所みたいです。
ノーベルの紅茶を飲んで、ポーラが冒険小説を読んで。平和な一コマ。
すると急に、お前はどんな顔をしている?とヴィンセントが聞いたのです。
ポーラは、顔のことは聞いてほしくなかったでしょうね。小さい頃から、そのせいで辛い思いをたくさんしてきたから。

どんな顔をしているかなんて、絶対知られたくないと思う。
でも……もしヴィンセントが目が見えるようになったらさ、どうするかな。これまでポーラががんばってくれたこと、それは消えないと思うんだ。
もし顔が美しくなくても、ヴィンセントはポーラを傷つけたりしないと思う(思いたい!)。
屋敷の人たちだって、ポーラと普通に接してるじゃない?今までは、侍女を雇ってもすぐに辞めちゃってたのに、ポーラめっちゃがんばってるから、みんなにも伝わってると思う。
だから自信持ってほしいけど、トラウマですよね。こんな綺麗な顔のヴィンセントに、自分の顔は見せたくないと思うだろうな。
いつかヴィンセントの目が見えるようになったら。ありのままのポーラを受け入れてほしいと思います。
・イーサンは帰っていき、また日常が戻ってきた
・金色の文字の手紙の主から、ヴィンセントが好きな紅茶が送られてくる
・天気がいいので、外でお茶を飲もうと提案するポーラ
→16話へ続きます。

