ほんとは王女なんてなりたくなかっただろうけど。
114話のあらすじ
以前のように気兼ねなく過ごす時間がなくて、もどかしい二人。いちゃつく想像をしながら会話を楽しみます。
クロエは、ダンカンから自分の贈られたエルドラ鉱山の扱いに困っていました。帝国の三大鉱山のひとつで相当な金額になります。
ダンカンが、なんだかんだいっても自分のことを可愛がってくれているのは事実なので、せっかくもらった高山を有効活用しようと考えます。
114話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
帝国の英雄とエルパーサの王女ですから、今までみたいに好きなようにいちゃつくこともできませんね。
お互い、欲求不満のようです。
食事の時のテーブルも長すぎて、顔もろくに見えないとアレクはいらついています。
並んでご飯を食べたい、閣下じゃなくて名前で呼んでほしい。
そう思っても口に出せないアレク。
口に出しちゃダメなのかな?やっぱり、立場というものがあるから?
貴族ってめんどくさいですね。
食事の席で、クロエはエルドラ鉱山から取れる金塊は自分が全部使ってもいいのかとアレクに確認します。
もちろん自由に使っていいと答えるアレクですが、クロエは学校をたてるといいだします。
貴族は学校へ通わず、家庭教師を雇います。つまり学校へ行くのは、家庭教師を雇えない貧乏貴族。しかも女性は通うことができない。
女性が学校を建てるだけでも例がないのに、さらにクロエは平民も通える、医学を学ぶ学校にすると言います。
農地を買って薬草を大量生産し、公衆衛生にも力を入れると。
アレクは、王女様はそんなことは気にせず王宮で気兼ねなく過ごしてくださいと言います。
そんな言葉に、私は飾り物の人形ではありませんと反論するクロエでした。
クロエには転生前の記憶があるから、女性が虐げられるこの世界は納得がいかないだろうし、国を安定させるためには公衆衛生だけでなく教育が大事だということもわかっていますよね。
豪華なドレスを着て、宝石を身にまとって、お茶会やパーティーに出席する。そんな貴族女性の人生を望んでいるとも思えません。
でも、アレクの気持ちもわからんでもない。
大事なクロエに苦労させたくない、ただただ好きなように過ごしてほしいと思っているのも、愛情の一つです。
でも愛ってのはそれだけじゃないですよね。
このことで、二人の間に亀裂が入らないといいのですが。
・以前のようにイチャイチャする時間がなくてもどかしい二人
・ダンカンからプレゼントされたエルドラ鉱山の使い道に迷うクロエ
・食事の席で学校を建てたいとアレクに相談、アレクはそんなことは気にしなくていいと言う