涙なしには読めない回。
155話のあらすじ
リエターに過度な期待を寄せる貴族や民衆。あちこちにベアトリーチェ王女の肖像画が貼られ、リエターが許せば呪いが終わると信じている人たち。
人々にとっては過去のことであっても、記憶を取り戻したばかりのリエターにとっては、単なる過去の出来事だといって受け流せることではありませんでした。
悲しみに流されないように仕事に打ち込むものの、とうとう崩れてしまいます。
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155話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
お母様のベアトリーチェが亡くなった事実だけでも受け止めることが難しいと思うのに、その経緯が悲しすぎるので、普通の人なら心が折れてしまいますよね。
夫も娘も亡くして、これ以上悲しいことなんて怒らないのではないかと思っていたのに、運命はリエターをどこまで苦しめれば気が済むのでしょう。
リエターは優れた祈祷術師ですし、予知もできるようになっているけれど、万能の神ではありません。アクシアスが悪魔の攻撃で壊滅的になっている今、人々が期待したくなる気持ちもわかるけれど、リエターには酷なことです。
キリアンにとって、リエター以上に大切なものなどありません。ですから、司祭が人々を安心させるために姿を見せてほしいと言っても、がんとして聞き入れませんでした。
言葉は少ないけれど、キリアンの愛の深さはよくわかります。
皇室を代表して罰を受けろというなら受ける、皇室に復讐してほしいならそうする。
俺に望むものはなんでもいう通りにする。そして、いつもお前のそばにいたいのだと。
リエター、つらいのに「あなたが必要です」ときちんと言えてよかった。自分の気持ちを言葉にできるだけでも心は軽くなるはずだから。
いつか気持ちが落ち着いたらあなたのところへいくという言葉が、何を意味するのだろう。
もしかして、いっとき離れてしまうのでしょうか?
キリアンは10年でも20年でも待つと言っていますけど、そんなに待たせないでほしいな。辛いのはわかるけど、一緒に乗り越えてほしいな。
せっかく想いが通じ合ったのだから、離れないでほしいです。早く幸せな日々が訪れますように。
・悲しみと人々の期待にリエターがとうとう折れてしまう
・リエターのそばにいたいというキリアン
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