やったれ、ビアンカ。
4〜6話のあらすじ
ザカリーを押し倒してでも子作りをしなくてはと思うビアンカでしたが、体が大きいザカリーを押し倒すのは物理的に無理。かといって、子供っぽい自分が誘惑するのも無理。
ザカリーに情婦がいると誤解しているビアンカは、その女を迎え入れた瞬間に自分をブランシュフォールに追い返すつもりだと思い込んでいます。
窓辺で考え事をしていると、部屋に忘れていたとザカリーが毛皮を持ってきて肩にかけてくれました。そして、今日はありがとうといって立ち去ります。
4〜6話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
毛皮が君に似合ってるといったザカリーの言葉を、皮肉?と受け取るビアンカ。
乳母のジャンヌはザカリーに不満タラタラでしたし、それを隠すこともしませんでした。
ザカリーが戦地で活躍しているおかげで領地は豊かになり、ビアンカが贅沢をしても大丈夫になったのですが、ビアンカが何をしてもザカリーが文句を言わないのは、ブランシュフォールで大事にされてきたお姫様が、何も持たずにこんな田舎にきたのだから、できるだけのことをしてあげるのが夫の義務だと考えていたからです。
さて翌日、使用人たちの間では、ビアンカがザカリーを出迎えたという話で持ちきりです。
二人の関係が良い方向へ変わるのではないかと下女たちも喜んでいました。
するとそのうちの一人、アントは露骨にビアンカ批判をします。
あの陰気な女が変わろうと、伯爵様が受け入れなければ意味がない、伯爵様のベッドの相手ならあんな女より私の方が絶対上手いとまで言いました。
ちょっとこれは言い過ぎ。
周りが止めるのも聞かず、爬虫類と同じように肌も冷たいに違いない、干からびて見栄えしないとひどいことも言い出しますが、それをビアンカが聞いていました。
嫌な夢を見て目覚め、とにかくザカリーに会いに行こうと思って部屋を出たところで、アントが自分を侮辱しているのが聞こえたのです。
まさか、悔しくて泣いちゃう、泣き寝入りしちゃう?なんて思ったらきちんと制裁してくれました。
すごくスカッとした、おもっきりビンタ。
ぶたれて当然ですね、主人のことをこんなふうに侮辱するなんて。確かに贅沢ばかりして悪妻だったかもしれないけれど、下女があれこれいうことではありません。しかも、ベッドの相手は自分の方が上手いだなんて。
女性として、許せる発言ではないですよね。
ビアンカは鞭を持ってこさせ、アントの手をむち打ちにします。すると、そこへロベルがやってきて止めました。
いやいやロベル、事情を聞いてよ。いくらなんでも、言っちゃいけないことを言ったのよ、その下女は。
いくら自分が性格が悪いとしても、あんたが自分の代わりに夫の寝室に入れるわけではないとアントを叱責しているところに、ザカリーがやってきました。
するとなぜか、自分のことを助けてくれると思うアント。ザカリーが心の広い領主で、盗みを働いた者を見逃したこともあったからなのですが、そのアントの表情を見て、こいつが情婦か!とビアンカは誤解してしまいます。
ビアンカは自分の手が傷だらけになっていることにも気づかずに鞭打ちをしていたのですが、ザカリーはすぐに気がついてヴァンサンに医者を呼べと言います。
しかしすっかり誤解してしまっているビアンカは、あの子が私の代わりにあなたのベッドの相手ができるというからと、治療を拒絶して行ってしまいました。
ザカリーは、かなり怒ってますね。静かに怒ってます。
どうしたらビアンカがアントを情婦だと誤解するのか。アントはクビになります。
手を怪我したまま部屋に戻ったビアンカのもとへ、イボンヌという下女が薬草を持ってきてくれました。
ジャンヌが亡くなってから誰にも心を開かなかったビアンカでしたが、真摯なイボンヌのケアに少しずつ心を開いていきます。
イボンヌ、とても明るいし、なによりビアンカのことをすごく考えてくれているので、こういう人がそばにいてくれるだけでとても嬉しいですね。
ビアンカには頼れる人が一人もいないから、これから少しずつ味方を増やしていってほしいです。
話も聞かずにビアンカの手を止めたロベルはまだよくわからないけど、ヴァンサンはビアンカのことを一方的に悪く思っているということはなさそう。
アントのこともあっさりクビにしてくれたし、奥様としての役割を果たしていたと言っていましたから。
早く、誤解が解けるといいのですが。ザカリーは戦争ばっかりしてて、女を作る暇なんてないと思うんだけどなあ。
・使用人たちの間では奥様が変わったとの噂で持ちきり
・下女のアントは自分の方がベッドの相手ができるとビアンカを侮辱する
・ビアンカはアントを鞭で打ち、アントはクビになる
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