リエター、いつまで意地張ってるの。
163話のあらすじ
返したいものが恩でも恨みでも、俺の横で返してくれと涙を流すキリアンをみて、リエターも胸が痛みます。
キリアンは、リエターがあげたアデルのネックレスをしていました。疫魔の力を無力化させる聖物だったので、キリアンには決壊が効かなかったのです。
結婚しなくてもいい、恋人でなくてもいい、俺がわかるところにいてくれるだけでいいと泣きながら説得するキリアンでしたが、それでもリエターは旅立とうとしていました。
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163話の感想(ネタバレ含む)&次回考察
キリアンは、辛い思いをしてもいい、とにかく一緒にいたいと正直になってるのになあ。
しかも、廃皇子ですよ。父に捨てられたのだから、むしろ心情的にはもともとリエターよりじゃないですか。
それなのにどうしてこうかたくなに、キリアンを遠ざけようとするのか。
今日のこと、記憶を消してあげますっていうけど、キリアンは楽になりたくてリエターを探していたわけじゃないのだから。
しかも、考えてみればそれほどあなたを好きではありませんでしたってさ。
離れるための方便とはいえ、だめだよ、そんなこと言っちゃ…。
それでもキリアンは、リエターを抱きしめてキスをします。ここのシーンがとても美しい。ろうそくの光があたってね。
呪いを解くためには「心からの許し」が必要なわけですが、それができないと苦しむリエター。許すという感情を持てない。
しかしキリアンは諦めない。だって、皇子であっても皇子じゃない。戸籍から外されたのに、その名前がリエターと自分を引き裂く理由になるなんて納得いかないと思うのは当然です。
もう、リエター、素直になってくれ。
皇帝が死んだら、自分がキリアンの仇になるっていうけど、ならないって。お父さんだとも思ってないのだから。
あんまりリエターがかたくなだから、「わかった」と言って剣を取り出すキリアン。自分が呪いの鍵だと。この呪いを乗り切らなければならないのは、リエターではなく自分だと言って、ノドに剣を突き立てます。
やめてええええ。
二人で一緒にいれば、きっと乗り越えられるってば。頼むから、キリアンを止めてください、リエター。
・キリアンはアデルのネックレスをしていたから、結界が効かなかった
・結婚しなくてもいいからそばにいてほしいと泣きながら説得するキリアン
・何を言っても頑ななリエターに、呪いの鍵は自分だと言って自分の喉に剣を突き立てるキリアン
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