じじい、引っ込んでろ。
50話のあらすじ
グランド公爵はヴァルドロ公爵の元を訪れていました。何もかもが嫌になり逃げたけれど、これ以上今の状況を見過ごすわけにはいかないといいます。
それならば、今後は皇帝陛下と真っ向から向き合う必要があるというヴァルドロ公爵。救世主になってくださいとグランド公爵にお願いします。
一方、騎士たちと親しげにする皇后を苦々しい思い出見ているデスポーネ公爵。皇后を敬慕する騎士たちは、エフモントの有力家門の子息ばかりでした。
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活躍の度合いが違うのだから仕方ない。体を張って自分たちを助けてくれた皇后陛下と、何もせずにただ見ていた魔法使いと、どちらを支持するのかはいうまでもないでしょう。
穴が開くほどに皇后陛下を睨みつけるデスポーネ公爵。全く位に介せず、騎士たちと談笑し、リオネルと仲良くする皇后陛下のなんと尊いことか。
ただ、また何か仕掛けてくる可能性は十分にあるので、リオネルは皇后宮の警備を強化すると共に、毒物検査紙をアデルに渡しました。
リオネルと一緒にいる時のアデルの表情はすっかりやわらかいものになっていて、二人の信頼関係が日々強まっているのが分かります。
早くリオネルの思いが伝わるといいのに!
さて、アホな皇帝は、皇后陛下暗殺未遂事件があったことを知って腹を立てていました。危険な目に合わせたくた送り出したわけではないと。
いやいや、魔物討伐に送り出す時点で十分危険ではないか。自分の奥さんをそんなところへ送り出す奴がいるか?
しかも、皇后が「私の元へ帰ってくる」と思っているけど、どうしたらそういう思考になるのか?
これまであんなに冷遇しておいて、その上魔物討伐にまで行かせて、自分が夫として信頼されるとでも思っているのか?
その思考が全くわからない。
ようやく討伐隊が皇宮へ戻ってきました。人々の歓声に浮かれているデスポーネ公爵でしたが、皇后陛下の笑顔にかなうはずがない!
出迎えた人たちに最高の笑顔で手を振ります。リオネルにも笑うようにいい、皆の視線はアデルとリオネルに集中します。
「私の皇后が帰ってきた」と勘違いしている皇帝がアデルを見ると、リオネルに優しく笑いかけています。
この時の皇后陛下の表情がすごく優しくて、ぜひ見てほしい。その微笑みに応えるリオネルの優しい表情も。
なんと麗しいお二人でしょう。
アホな皇帝なんて放っておいて、さっさとくっついて!!
・グランド公爵はヴァルドロ公爵の元を訪れてもう逃げないと伝える
・アデルは騎士たちの心をすっかり掴んでいる、それが気に入らないデスポーネ公爵
・討伐隊一行が凱旋、人々の歓声に包まれるアデルとリオネル